2023.02.09

超大物デュラントが大型トレードでサンズへ…ネッツは3選手と複数の指名権を獲得

リーグ最高級の実力者デュラントがシーズン途中に移籍[写真]=Getty Images
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サンズはポール、ブッカーとのビッグ3の形成に成功
ネッツはブリッジズやジョンソンを獲得もフォワード過多に

 2月9日。ブルックリン・ネッツとフェニックス・サンズの2チーム間でトレードが成立し、NBAの75周年記念チームに名を連ねたケビン・デュラントがサンズへ移籍することになったと『ESPN』、『The Athletic』が報じた。

 このトレードで、ネッツはデュラントとTJ・ウォーレンを放出し、サンズからミケル・ブリッジズキャメロン・ジョンソンジェイ・クラウダー、さらにはドラフト1巡目指名権4本(2023、2025、2027、2029年/いずれもプロテクトなし)、2028年のドラフト2巡目指名権の交換権を獲得することになるという。

 ネッツは先日トレード要求と報じられていたカイリー・アービングをダラス・マーベリックスへトレードしたばかり。カイリーをトレードしたことで、デュラントはオーナーのジョー・ツァイ、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)とともに、球団の方向性について話し合いに参加しており、優勝争いへ参戦できるチームへ動くことを望んでいたこと、そして新たにサンズのオーナーとなったマット・イシュビアが、今回のトレードを成立させるべく後押ししたと『ESPN』が報じている。

 この大型トレードで、サンズはクリス・ポールデビン・ブッカーにデュラントというビッグ3が誕生。リーグ屈指のバックコートデュオとNBA史上最高級のスコアラーをそろえたこのチームには、その周囲にもビッグマンのディアンドレ・エイトン、技巧派ビッグマンのダリオ・シャリッチ、有能な3&Dとして知られるトーリー・クレッグがおり、スコアラーのウォーレンも加入。

 右ヒザの内側側副靱帯を負傷しているデュラントは、1月中旬から戦線離脱しており、20日にユタ州ソルトレイクシティで開催される「NBAオールスターゲーム2023」も欠場の可能性ありと報じられている。

 とはいえ、34歳のスーパースターは今シーズンも39試合の出場で平均29.7得点6.7リバウンド5.3アシスト1.5ブロックにフィールドゴール成功率55.9パーセント、3ポイントシュート成功率37.6パーセント(平均1.8本成功)、フリースロー成功率ではリーグトップの93.4パーセントを記録する実力者。

 また、29歳のウォーレンは26試合に出場して平均18.8分9.5得点2.8リバウンド1.1アシストにフィールドゴール成功率51.0パーセントを残している。

サンズからはブリッジズ(左端)、ジョンソン(左から2番目)、クラウダー(右端)がネッツへ[写真]=Getty Images

 一方、ネッツはマブスから獲得したドリアン・フィニー・スミスに加えてブリッジズ、ジョンソン、クラウダーというリーグ有数の3&Dをさらに獲得することに。

 特にキャリア5年目のブリッジズはリーグ最高級のウイングディフェンダーで、今シーズンは56試合の出場で平均17.2得点4.3リバウンド3.6アシスト1.2スティールに3ポイントシュート成功率38.7パーセント(平均1.8本成功)と、自己最高のシーズンを送っていた。

 今シーズンのジョンソンは17試合に出場して平均13.9得点3.8リバウンド1.5アシストに3ポイントシュート成功率45.5パーセント(平均2.6本成功)を記録。32歳のクラウダーは今シーズン1試合も出場していないものの、昨シーズンまでのキャリア10シーズンで平均9.6得点4.3リバウンド1.6アシスト1.0スティールに3ポイントシュート成功率34.6パーセント(平均1.6本成功)を残してきた。

 ネッツには彼らのほか、ロイス・オニールやキャム・トーマス、ジョー・ハリス渡邊雄太と、ウイング陣が過剰気味なだけに、10日のデッドラインまでにさらなるトレードへ動くことになるかもしれない。

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