2024.01.11

渡邊雄太がチームのサポートに感謝「もっと良くなれるとわかっている」

サンズの渡邊雄太がデュラントをはじめとしたチームメートに言及 [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 フェニックス・サンズの渡邊雄太は苦しいシーズンを送っている。

 前所属のブルックリン・ネッツでは、セカンドユニットの要として存在感を発揮し、クロージングラインアップを任されることもあった。しかし、サンズでは、アウトサイドのタッチが改善されず、ディフェンス面における戦術へのアジャストにも苦労がうかがえる。

『ClutchPoints』のトレバー・ブース氏は、改善に取り組む渡邊を直撃。現状や、支えてくれるチームメートについてコメントを求めた。

 渡邊はパフォーマンスに不甲斐なさを感じながらも、何よりチームのメンバーへ感謝の意を述べた

「コート上でのパフォーマンスを踏まえた上で、僕をこの球団に居続けさせてくれる組織に心から感謝しています。多くの人を失望させていることは理解しています。でも、チームメートやコーチングスタッフは、いつも僕に話しかけ、親身になり、信頼を示してくれます。このようなコミュニケーションには、本当に感謝しています。もっと良くならなければいけない。もっと良くなれるとわかっているからこそ、悔しいですね。言い訳はしたくありません」

サンズにはビール、デュラント、ブッカーと豪華メンバーが名を連ねる [写真]=Getty Images

 渡邊を駆り立てるもの、それはネッツ時代からのチームメートであるケビン・デュラントの存在だ。リーグ5位となる1試合平均29.6得点を記録し、今シーズンも脅威になり続ける“KD”。驚くべきは、最も厳しいマークを受けるなか、3ポイントシュート成功率はリーグ2位となる1試合平均47.4パーセントを維持していることだ。

 渡邊は、デュラントのプロフェッショナリズムとリーダーシップに大きな感銘を受けているという。

「チームメートとして彼を近くで見られることに感謝しています。彼がゲームでやることはもちろんですが、練習でも、彼はそれを当然のことと思わず、いつも一生懸命に取り組んでいます。36歳にして、まだあのような数字を出し続けています。信じられないですよ。彼からはたくさんのことを学ばなければならないので、チームメートでいられるのは幸せですね。彼は素晴らしいリーダーです。なぜ、周囲が彼に疑問を抱くのか、理解できないですね。僕は昨シーズン、ブルックリンで彼と一緒にいましたし、今、ここ(サンズ)でも一緒にプレーしています。大きな声ではなくとも、たくさんの声をかけていますよ。チームメートがいいプレーをするたびに興奮していますし、時折手を強く叩くシーンもありますよね。僕がシュートを決めた時にはハイファイブをして、あまりにも強かったので、その後1時間くらい左腕が痺れていました。彼はいつも、チームメートのために喜びを露わにしてくれます。ケビン・デュラントのようなサポーティブな人がいると、僕たちも常にモチベーションが湧くんです。彼は素晴らしいリーダーであり、素晴らしい人間です。チームメートとして持てることに感謝しています」

 渡邊いわく、デュラントと同じく、デビン・ブッカーブラッドリー・ビールもチームではそれぞれの存在感を示しているという。彼らのリーダーシップは間違いなく、サンズ、そして渡邊自身を引き上げてくれるはずだ。

文=Meiji

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