2024.01.10

調子の上がらないチームにキングがチクり…「ブロニーは今すぐレイカーズでプレーできる」

意味深な発言で、息子ブロニーの実力に太鼓判を押したレブロン [写真] = Getty Images
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 12月に「インシーズン・トーナメント」の初代王者に輝いて以降低迷が続き、1月9日(現地時間8日、日付は以下同)終了時点で18勝19敗と負け越しているロサンゼルス・レイカーズ。オースティン・リーブスは取材の中でロッカールームの雰囲気が悪いことを明かしており、「負けが続いているのだから当然だし、勝てるようになるまではそうあるべきだ」とコメントしていたが、先日、レイカーズの現状を風刺するような新たな光景がレポートされた。

 現地メディア「The Guardian」のクレア・デュ・ルヌ記者によると、6日のメンフィス・グリズリーズ戦に敗れた後のロッカールームで、リーブズから息子ブロニー・ジェームズについて聞かれたレブロン・ジェームズから、次のような言葉が発せられたという。

「ブロニーは今すぐレイカーズでプレーできる。簡単だよ。実に簡単だ」

 記者によると、リーブズは、今シーズンからNCAAディビジョン1のUSC(南カリフォルニア大学)でプレーしているブロニーが次の試合で先発するかどうかを尋ねていたとのこと。それに対して「ちょうどその時が来たと思っていた」と返答した上で、上記のようにコメントしたと伝えられている。ロッカールームでは、アンソニー・デイビスがインタビューに対応していた間の出来事だったそうだ。

 現在18歳のブロニーは、高校卒業後2023年夏にUSCへ進学。7月には先天性疾患による練習中の心停止に見舞われたが、無事に回復し12月にUSCでのコートデビューを飾った。1月9日終了時点の平均スタッツは、6.7得点2.3リバウンド1.6アシストを記録している。2023年6月にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明したのち取り下げ、再びブロニーと同じNCAAディビジョン1でプレーしている富永啓生の平均スタッツが14.2得点2.0リバウンド1.1アシストであることを踏まえると、”すぐにレイカーズでプレーできる”というレブロンの発言がどのような意味を持っているか不明瞭であり、現地でも様々な憶測を呼んでいるようだ。

 レブロンの今回のコメントは、単純に息子のプレーを数字以上に高く評価しているのか、それとも調子の上がらないレイカーズのチームメートに対する皮肉なのかは分からない。レイカーズは10日のトロント・ラプターズ戦後、12日には渡邊雄太が所属するフェニックス・サンズ戦を控え、年始から続いているホーム5連戦を締めくくる予定だ。ロッカールームの雰囲気をこれ以上悪化させないためにも、貴重な勝ち星を獲得することができるか、注目が集まる。

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