2024.04.10

皆既日食の日に”エイリアン”の地上絵…ウェンバンヤマのシグネチャーロゴが初公開か

オールスターウィークエンドでオリジナルカラーウェイのシューズをはいたウェンバンヤマ [写真] = Getty Images
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 4月9日(現地時間8日、日付は以下同)、ナイキはX(旧Twitter)上でビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)のシグネチャーロゴと思われるティーザー動画を公開した。

 動画が公開されたのは9日の午前3時37分、前日の昼間にあたる北米で皆既日食の開始が観測されたちょうど30分後のことであった。「皆既日食は始まったばかり」というメッセージに添えられた動画には、「テキサス南部のどこかで」という文章に続き、広大な芝に覆われた土地がアップで写されていた。徐々にカメラがひいていくと、そこには“ナスカの地上絵”を彷彿とさせるような巨大な地上絵が描かれていた、というところで動画は終了している。

 地上絵はバスケットボールを模したものであり、ボールの両サイドにはナイキのロゴが左右対称で描かれ、上半分にはエイリアンの顔と思われるモチーフが施されている。45秒間の動画の中で、ウェンバンヤマのことは全く言及されていない。しかし、ウェンバンヤマの愛称「エイリアン」がデザインモチーフとなっていること、およびウェンバンヤマの所属するスパーズの本拠地サンアントニオが「テキサス南部」に位置していることからも、今回公開された動画でウェンバンヤマのシグネチャーロゴが初公開となったことは間違いないだろう。

 ウェンバンヤマに「エイリアン」という愛称を定着させたのは、NBA入り前のウェンバンヤマのプレーを見たレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)であった。規格外のサイズと並外れた身体能力から繰り出されるプレーの数々を見たレブロンはウェンバンヤマを「宇宙人のようだ」と形容し、「流動的で、とても優雅」「紛れもなく、世代を超えた才能の持ち主」と賛辞を送っている。ウェンバンヤマはその評価に対し、「この世界に存在しないもので形容されることは心の底からうれしい」と感謝の意を表している。

 ウェンバンヤマはNBAドラフト前にナイキと契約を交わしており、ドラフト当日には「人間たちよ、こんにちは」というタイトルでナイキの動画が公開されたことも話題を呼んでいた。また、2月に開催されたオールスターウィークエンドの「スキルズ・チャレンジ」では、オリジナルのカラーウェイで作製されたNike GT Hustle 2のPE(プレイヤー・エクスクルーシブ)エディションを着用しており、こちらは5月に発売されることが決まっている。

 スパーズは既にプレーオフ進出を逃しているものの、ウェンバンヤマのスタッツは9日終了時点で平均21.3得点、10.7リバウンド、3.6ブロック、3.8アシスト、1.3スティールを記録。レギュラーシーズンが大詰めを迎えている中、新人王のみならず最優秀守備選手賞の呼び声も高い活躍を見せている。

 北米各地が皆既日食に沸いた日に自身のシグネチャーロゴが初公開となったウェンバンヤマ。これからも人並み外れた活躍を見せ、世界中のファンを沸かせていく姿に注目が集まる。

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