2024.04.14

NBA史上初のスタッツラインをクリアしたビクター・ウェンバンヤマの1年目が終了

強烈なインパクトを残したウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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 4月14日(現地時間13日、日付は以下同)。サンアントニオ・スパーズは、翌15日のデトロイト・ピストンズ戦でビクター・ウェンバンヤマが右足首のケガのマネジメントのため、出場しないことを発表した。

 これにより、昨年のドラフト全体1位でNBA入りした224センチの超大型新人のルーキーシーズンが終わった。スパーズは現時点でウェスタン・カンファレンス14位の21勝60敗。5シーズン連続でプレーオフから遠ざかることとなった。

 とはいえ、13日のデンバー・ナゲッツ戦では第3クォーター途中に23点ビハインドを背負う劣勢のなか、ウェンバンヤマらの活躍で見事挽回し、最後はデボンテ・グラハムの決勝弾で121-120の劇的勝利。

 その試合でウェンバンヤマは5本の3ポイントシュート成功を含む計34得点に12リバウンド5アシスト1スティール2ブロックで勝利に大きく貢献。シーズン全体で71試合へ出場し、平均29.7分21.4得点10.6リバウンド3.9アシスト1.2スティールにリーグトップの3.6ブロックをたたき出した。

 1522得点、755リバウンド、274アシスト、254ブロックをマークしたスパーズの新人ビッグマンは、1シーズンに1500得点、250アシスト、250ブロックをクリアしたNBA史上初のルーキーに。しかも、1973-74シーズンにブロックが正式にスタッツとして統計されてから、歴代でもカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか/5度)、アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか/2度)、デイビッド・ロビンソン(元スパーズ/2度)に次ぐ4人目。オラジュワンとロビンソンがそろって達成した1993-94シーズンを最後に、誰もこのスタッツラインに達することがなかったのだから驚きだ。

 そして、ウェンバンヤマはステップバックから46.2パーセントという高確率で長距離砲を沈めており、シーズン全体で128本も成功(成功率は32.5パーセント)。1シーズンに1500得点、250ブロック、3ポイント100本成功をクリアしたNBA史上初の選手となっている。

 オクラホマシティ・サンダーのチェット・ホルムグレン、シャーロット・ホーネッツのブランドン・ミラーというライバルこそいるものの、ウェンバンヤマの新人王受賞は濃厚で、オールディフェンシブチームにも名を連ねる可能性があるのではないだろうか。

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