4月5日、都内でBリーグの理事会が開催され、その後の会見において、2017-2018シーズンクラブライセンス(Bライセンス)の第2回判定結果が公表された。
3月の第1回判定では申請39クラブのうち26クラブのライセンス交付が決定。今回の第2回判定では、継続審議となっていたB1のレバンガ北海道、アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷、三遠ネオフェニックスの4クラブ、そしてB2東地区で首位争いを演じる福島ファイヤーボンズ、群馬クレインサンダーズの2クラブへのB1ライセンス交付が決定した。
A東京と三遠はいずれも第1回判定の時点でそろっていない書類があり、手続きが終わっていなかったが、今回の判定でB1ライセンスが交付された。同じく交付が決定した北海道は今後、債務超過の解消に加え資金繰り表を継続的に事務局へ提出することが求められる。
また、SR渋谷は3月18日、19日に行われたA東京戦でホームアリーナの青山学院記念館がB1基準である常時5000人収容を満たすことができると判断されたため、B1ライセンスが与えられた。しかし、施設内のトイレ不足を改善することが改善要求事項に挙げられた。
一方、B2のアースフレンズ東京Z、Fイーグルス名古屋、バンビシャス奈良、香川ファイブアローズ、そしてB3リーグに所属する準加盟クラブの金沢武士団にはB2ライセンスが交付。また、東京エクセレンスと鹿児島レブナイズはB2ライセンス不交付と発表され、東京EXはBリーグ準加盟クラブとなることが決まった。
会見に出席した大河正明チェアマンは東京EXの不交付について、次のように説明した。
「板橋区を中心に地域に密着していること、ホーム観客数が増えていること、ガバナンス体制が整っていることからB2に残すという意見が多々あった。しかし、一昨年の夏のB2ライセンスを取った際に板橋区から『将来的に3000名が入るアリーナを建設する』という意向があったが、その意向が断念された。そんな中で3000名の入るアリーナを探したが、実現できず、3000名のアリーナの6割以上を満たすB2ライセンスの基本中の基本中である施設要件が整わなかった」
また、鹿児島については「売上高1億円以上がB2の基準ですが、到底届きそうにない。さらに資金繰りが圧迫していて、解決できていない」と財政問題を指摘した。
なお、今後はB1残留プレーオフ、B2プレーオフ、B1B2入れ替え戦の結果を踏まえ、知事会にて来季のB1、B2参画クラブが決定する。
Bライセンスの最終判定結果は以下のとおり。
■ 2017-18シーズンB1クラブライセンス 26クラブ
・B1リーグ
レバンガ北海道、仙台89ERS、秋田ノーザンハピネッツ、栃木ブレックス、千葉ジェッツ、アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷、川崎ブレイブサンダース、横浜ビー・コルセアーズ、新潟アルビレックスBB、富山グラウジーズ、三遠ネオフェニックス、シーホース三河、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、京都ハンナリーズ、滋賀レイクスターズ、大阪エヴェッサ、琉球ゴールデンキングス
・B2リーグ
山形ワイヴァンズ、福島ファイヤーボンズ、茨城ロボッツ、群馬クレインサンダーズ、西宮ストークス、広島ドラゴンフライズ、島根スサノオマジック、熊本ヴォルターズ
■ 2017-18シーズンB2クラブライセンス 11クラブ
・B2リーグ
青森ワッツ、岩手ビッグブルズ、アースフレンズ東京Z、信州ブレイブウォリアーズ、Fイーグルス名古屋、バンビシャス奈良、愛媛オレンジバイキングス、香川ファイブアローズ
・準加盟(B3リーグ)
埼玉ブロンコス、金沢武士団、ライジングゼファーフクオカ
■ 2017-18シーズンライセンス不交付
・B2リーグ
東京エクセレンス、鹿児島レブナイズ