2017.05.13

三河は森川正明と長谷川智也、琉球は喜多川修平、力を発揮しCS初戦突破へ導くのは

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 リーグ全体3位でチャンピオンシップ進出を決めたシーホース三河は、最後の1枠に滑りこんだ琉球ゴールデンキングスと対戦する。

 崖っぷちから大逆転を果たした琉球の勢いは注目に値する。1敗した時点でCSへの道が閉ざされるという状況での大阪エヴェッサとの決戦はまさに死闘だった。1戦目は最大で20点あった点差を土壇場で追いつき、延長戦でひっくり返した。2戦目もその勢いのままに勝利。岸本隆一レイショーン・テリーの勝負強さもさることながら、大宮宏正山内盛久ら出場した全員が活躍した印象があり、昨シーズンのbjリーグ王者としての底力を余すところなく見せつけた。

 対する三河の最終節は、やはり勢いのある滋賀レイクスターズにのまれた感がある。1戦目こそ桜木ジェイアール金丸晃輔らの負担を減らす狙いが見られたものの、2戦目は打てる手を打った上でも滋賀を止められなかったという印象。そんな中でも、森川正明長谷川智也の働きはCSに向けてプラス材料になるだろう。

 今季の対戦は5勝1敗と三河が優勢だが、琉球が勝利した唯一の試合では喜多川修平の得点力がものをいった。古巣との対戦でもある喜多川にとっては、最終節に出場できなかった悔しさを晴らす最高の舞台だ。

文=吉川哲彦

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