2017.07.22

Bリーグの新人研修に潜入。「ホームタウン活動を考えるグループワーク編」

新人研修1日目、ホームタウン活動を考えるグループワークが行われた
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 7月21日、つま恋リゾート彩の里(静岡県掛川市)で2017 Bリーグ新人研修が行われ、総勢60人以上の選手と、クラブスタッフ30名がメンターとして参加した。

「プロフェッショナルとは何か」を追求することをテーマに、1泊2日で実施されるこの講習。1日目には、Bリーグクラブのビジネスを学ぶ講義が行われ、ホームタウン活動を題材としたグループワークが実施された。テーマとして、小学校訪問でのシーンを設定。「あなたは誰に対して、どのような行動をしますか? そして、その行動によって、何を成し遂げたいですか?」という問いに対し、参加選手が回答を考え、それぞれの意見をグループで熱心に交換した。

 ライジングゼファー福岡から参加した山下泰弘小林大祐長島エマニエルらのグループには、千葉ジェッツ、栃木ブレックスのスタッフがメンターとしてワークショップに参加。グループ内の討議で、山下は「生徒、先生に対し、みんなで協力して課題をクリアにするような仕掛けを準備することで、コミュニケーションがよりスムーズになることを目的にしたい」と語り、小林は「親が子どもの夢を応援するような土壌を構築できる環境を作っていきたい。親が子どもを介して『プロフェッショナルとは何か』ということを理解できるような取り組みを考えたい」と意見を発表。長島は「子どもに対し、夢を諦めないことを伝えていきたい」と語るなど、それぞれの立場や年齢から幅広い考え方を寄せ合う、実りのあるセッションが行われた。

 また、メンターとして参加したクラブスタッフは、これまで実践したホームタウン活動について選手たちへ伝達。「誰に」、「何を」、「何のために」という意図を、実例をとおして、ポイントを抑えながら丁寧に説明した。

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズのスタッフは「教育委員会をとおして、チラシを配布したり、無料招待をすることもある。ただ、無料で配布するだけではなく、その時に招待した方々に対して、しっかりと情報を発信することが大事」と、1つの施策や行動を単発で済ませるのではなく、その後の活動へつなげていく重要性を指摘。また、アルバルク東京のスタッフは「自身のクラブだけのことではなく、バスケットボールを普及することを使命としてやっている」と、競技全体のことを意識して活動する心構えについて語った。

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