2019.01.27

アルバルク東京、第4節以来となるホーム連勝を飾る…大阪エヴェッサは敗戦にも手応え

アレックス・カークは23得点12リバウンドの“ダブルダブル”で勝利に貢献[写真]=B.LEAGUE
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 1月27日に行われたB1リーグ第21節第2戦にて、アルバルク東京大阪エヴェッサを11点差で退け、1カ月ぶりとなるアリーナ立川立飛でのホームゲームを連勝で終えた。

 現在東地区3位のA東京は、第1戦に続き竹内譲次がコンディション不良で欠場となる中、ミルコ・ビエリツァからジャワッド・ウィリアムズにエントリー変更して第2戦に臨んだ。試合開始20秒、そのウィリアムズが早速起用に応え、3ポイントで先制点をマーク。同1分43秒からはアレックス・カーク安藤誓哉の連続得点で9-3とし、相手にタイムアウトを取らせる。同クォーターは熊谷尚也に3本の3ポイントを決められたが、2ポイントでの失点を0に抑えて18-12で終了した。

 しかし第2クォーターは、先制を許すと長野誠史に遠目からの3ポイントを決められ開始約1分で1点差に迫られる。馬場雄大、カークの得点でリードは保つものの、いい形で得点が奪えず勢いをつけられない。それでも、残り3分23秒からはザック・バランスキーが交代直後に長距離砲を沈め、カークの豪快ダンクも飛びだし34-30で後半へ。

 第3クォーターは序盤からカークにボールを集め、開始3分33秒時点で7点リード。大阪もファイ・パプ月瑠を中心に追いあげを見せ、残り4分2秒に追いつかれたが、直後にバランスキー、ウィリアムズで3連続3ポイントをマークして流れを引き戻す。56-47で最終クォーターを迎えた。

 最後の10分間は互いに点を取り合う展開となったが、要所でウィリアムズと安藤の3ポイントが決まって10点前後の点差をキープ。同クォーターはウィリアムズ、安藤、カークの3選手のみで相手を上回る計27点を挙げ、83-72でタイムアップ。A東京は、意外にも10月20日、21日の第4節以来となるホーム2連勝を収めた。

熊谷は4本の3ポイントを含む22得点の活躍を見せた[写真]=B.LEAGUE

「負けは負けですけど、いいゲームはできたと思います」

 試合後、敗れた大阪の穂坂健祐HCはそう話し、木下博之合田怜エグゼビア・ギブソンという主力メンバーを欠きならがも、A東京相手に善戦した2連戦を評価した。この試合では第1戦で活躍したジョシュ・ハレルソントレバー・ムバクウェが2人で計13得点となったが、熊谷尚也の22得点に加え、前日無得点の今野翔太が8得点、ルーキーの長野は約13分間の出場で9得点4アシストをマーク。「日本人選手が(第1戦から)しっかりステップアップして得点が取れたことが収穫」とポジティブに捉えた。それでも、「この経験をスタンダードにしていかないと、また不安定な試合をしてしまう恐れがある」と気を引き締め、「この2日間の負けを一人ひとり受け止めて、上達するためにどういった行動をしないといけばいのかが大事」と、今後へ向けての課題を挙げた。

 一方のルカHCは「昨日同様、相手のチェンジングディフェンスに苦しんだが、徐々に対応することができた」と振り返り、「今日のキーポイントはやはりディフェンス」と総括。ハレルソンとムバクウェを抑えこんだことに関して合格点を与えた。しかし、今節を終えて東地区首位の千葉ジェッツ、2位の栃木ブレックスとのゲーム差は埋まらず。指揮官は「キャッチアップするのは難しい」と一見弱気な発言をしたが、「日本代表戦のブレイクが入る前の5試合を何としても勝ちたい。まだまだ諦めてないですし、必ずチャンスは来ると思っている」と後半戦での巻き返しへ意欲を示した。

 1月16日から3週連続で水曜日開催が組まれているB1リーグ。次節、A東京はレバンガ北海道、大阪は名古屋ダイヤモンドドルフィンズをホームに迎え撃つ。

【試合結果】
アルバルク東京 83-72 大阪エヴェッサ(@アリーナ立川立飛)
東京|18|16|22|27|=83
大阪|12|18|17|25|=72

文=小沼克年

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