2019.04.04
1月26日、アリーナ立川立飛にてB1リーグ第21節第1戦が行われ、昨季の覇者アルバルク東京と大阪エヴェッサが激突した。
大阪は前半を終えて45-36とリードを奪うも、後半にA東京が巻き返して第3クォーターに逆転。その後、大阪が追いあげを図る中、第4クォーターもそのままリードを広げていき、最終スコア70-85でA東京が勝利を飾った。
A東京が得点に苦しんだ前半、大阪をけん引したのは元NBAプレーヤーのジョシュ・ハレルソンだった。「前半は相手チームのビッグマンたちにいいシュートを打たせてしまった」と試合後にA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチが振り返ったとおり、大阪はハレルソンとトレバー・ムバクウェの2人だけで計37得点をマーク。
特にハレルソンは、柔らかいタッチからショットを次々と決めていき、前半だけで4本の3ポイント成功を含む21得点。大阪は前半だけで14アシストを記録し、高確率にショットを決めていった。
ところが、後半に入ってA東京がディフェンスから大阪のターンオーバーを誘発。前半はリングに嫌われていたアウトサイドシュートも決まりだしたことで、徐々に点差を広げられて逆転負け。後半はA東京の厳しいマークに遭い、8得点に終わったものの、ハレルソンはこの試合でいずれもゲームハイとなる29得点10リバウンドの大活躍。3ポイント成功数(6本)と得点(29)は今季最多という見事なパフォーマンスを見せた。
208センチ125キロという屈強な体格ながら、ハレルソンはアウトサイドからほぼノーモーションで3ポイントを放り込むことができる。ハレルソンのポジショニングについて、大阪の穂坂健祐HCは「インサイドに配置するよりも、アウトサイドにいる方が彼の強みを活かせます。フロアバランスとして見ても、彼を外に配置して対応するようにしています」と口にしており、この試合の前半は見事にフィットしていたと言っていいだろう。
そこで試合後、今季についてハレルソンに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「ここまでケガ人が多かったからフルメンバーではできていないかもしれないけど、自分の中ではいいゲームができているんじゃないかなと思う」。
今季でBリーグ3シーズン目のハレルソンは、一昨季に大阪、昨季はサンロッカーズ渋谷でプレーし、今季は2シーズンぶりに大阪へ復帰。ここまで全34試合中33試合に出場して平均14.6得点12.2リバウンドと、いずれもチームトップの成績を残しており、平均リバウンドではB1トップに君臨。また、A東京との試合でBリーグ通算2000得点に到達した。
✨㊗️個人通算2,000得点達成✨#ジョシュハレルソン 選手が本日のA東京戦で個人通算2,000得点を達成しました!!
明日も応援よろしくお願いします‼️#大阪エヴェッサ #Bリーグ @BigJorts55 #FightTogether pic.twitter.com/TrwfELjPjr— 大阪エヴェッサ (@osakaevessa) January 26, 2019
ハレルソンは名門ケンタッキー大学で3シーズンをプレー。2011年のドラフト2巡目全体45位でニューオーリンズ・ホーネッツに指名されると、ドラフト当日にニューヨーク・ニックスへトレード。その後ニックス、マイアミ・ヒート、デトロイト・ピストンズで計3シーズンをプレーし、75試合(うち先発は4試合)で平均11.8分3.5得点3.0リバウンドを記録。
その後、中国やプエルトリコ、ラトビアでプレーし、16-17シーズンからここ日本でプレーしている。今季でプロキャリア8年目を送るハレルソンにとって、最も強みとしているのはいったいどんなプレーなのか聞いてみたところ、ハレルソンはこう答えてくれた。
「カレッジの頃からなんだけど、僕は自分のことをディフェンダーだと思ってる。そしてNBAに入ってから打つようになった3ポイント。あとはディフェンシブ・リバウンドが、僕の強みだと思ってる」。
横幅のある身体を駆使してリバウンドをむしり取り、得点だけでなくチームのために献身的なディフェンスもこなすハレルソンは、大阪にとって攻防両面で不可欠な選手に違いない。
大阪は現在、14勝20敗で西地区4位。チャンピオンシップ出場に向けたワイルドカード争いでは6位のため、さらにギアを上げていくことが求められる。ハレルソンは大阪の大黒柱として、今後も攻防両面でインパクトを放ち続けてくれることだろう。
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