2019.01.27

大阪エヴェッサのハレルソンが昨季覇者を相手に今季自己最多となる29得点!

昨季のBリーグ覇者であるA東京相手に奮闘したハレルソン[写真]=B.LEAGUE
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前半だけで21得点! いずれもゲームハイとなる29得点10リバウンドを奪取

 1月26日、アリーナ立川立飛にてB1リーグ第21節第1戦が行われ、昨季の覇者アルバルク東京大阪エヴェッサが激突した。

 大阪は前半を終えて45-36とリードを奪うも、後半にA東京が巻き返して第3クォーターに逆転。その後、大阪が追いあげを図る中、第4クォーターもそのままリードを広げていき、最終スコア70-85でA東京が勝利を飾った。

 A東京が得点に苦しんだ前半、大阪をけん引したのは元NBAプレーヤーのジョシュ・ハレルソンだった。「前半は相手チームのビッグマンたちにいいシュートを打たせてしまった」と試合後にA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチが振り返ったとおり、大阪はハレルソンとトレバー・ムバクウェの2人だけで計37得点をマーク。

シーズンハイとなる6本の3ポイントを沈めたハレルソン[写真]=B.LEAGUE

 特にハレルソンは、柔らかいタッチからショットを次々と決めていき、前半だけで4本の3ポイント成功を含む21得点。大阪は前半だけで14アシストを記録し、高確率にショットを決めていった。

 ところが、後半に入ってA東京がディフェンスから大阪のターンオーバーを誘発。前半はリングに嫌われていたアウトサイドシュートも決まりだしたことで、徐々に点差を広げられて逆転負け。後半はA東京の厳しいマークに遭い、8得点に終わったものの、ハレルソンはこの試合でいずれもゲームハイとなる29得点10リバウンドの大活躍。3ポイント成功数(6本)と得点(29)は今季最多という見事なパフォーマンスを見せた。

プロキャリア8年目と経験豊富なハレルソンが挙げた自身の強みとは?

 208センチ125キロという屈強な体格ながら、ハレルソンはアウトサイドからほぼノーモーションで3ポイントを放り込むことができる。ハレルソンのポジショニングについて、大阪の穂坂健祐HCは「インサイドに配置するよりも、アウトサイドにいる方が彼の強みを活かせます。フロアバランスとして見ても、彼を外に配置して対応するようにしています」と口にしており、この試合の前半は見事にフィットしていたと言っていいだろう。

 そこで試合後、今季についてハレルソンに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「ここまでケガ人が多かったからフルメンバーではできていないかもしれないけど、自分の中ではいいゲームができているんじゃないかなと思う」。

 今季でBリーグ3シーズン目のハレルソンは、一昨季に大阪、昨季はサンロッカーズ渋谷でプレーし、今季は2シーズンぶりに大阪へ復帰。ここまで全34試合中33試合に出場して平均14.6得点12.2リバウンドと、いずれもチームトップの成績を残しており、平均リバウンドではB1トップに君臨。また、A東京との試合でBリーグ通算2000得点に到達した。

 ハレルソンは名門ケンタッキー大学で3シーズンをプレー。2011年のドラフト2巡目全体45位でニューオーリンズ・ホーネッツに指名されると、ドラフト当日にニューヨーク・ニックスへトレード。その後ニックス、マイアミ・ヒート、デトロイト・ピストンズで計3シーズンをプレーし、75試合(うち先発は4試合)で平均11.8分3.5得点3.0リバウンドを記録。

 その後、中国やプエルトリコ、ラトビアでプレーし、16-17シーズンからここ日本でプレーしている。今季でプロキャリア8年目を送るハレルソンにとって、最も強みとしているのはいったいどんなプレーなのか聞いてみたところ、ハレルソンはこう答えてくれた。

「カレッジの頃からなんだけど、僕は自分のことをディフェンダーだと思ってる。そしてNBAに入ってから打つようになった3ポイント。あとはディフェンシブ・リバウンドが、僕の強みだと思ってる」。

ハレルソンはケンタッキー大4年次(3シーズン目)、平均8.7リバウンドを記録していた[写真]=Getty Images

 横幅のある身体を駆使してリバウンドをむしり取り、得点だけでなくチームのために献身的なディフェンスもこなすハレルソンは、大阪にとって攻防両面で不可欠な選手に違いない。

 大阪は現在、14勝20敗で西地区4位。チャンピオンシップ出場に向けたワイルドカード争いでは6位のため、さらにギアを上げていくことが求められる。ハレルソンは大阪の大黒柱として、今後も攻防両面でインパクトを放ち続けてくれることだろう。

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