2019.01.27

サンロッカーズ渋谷と滋賀レイクスターズ、ともに日本人選手の発奮が不可欠

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

サンロッカーズ渋谷vs滋賀レイクスターズ(@青山学院記念館)
第1戦:1月27日20時5分、第2戦:1月28日19時5分

 栃木ブレックスと戦った前節のサンロッカーズ渋谷は、前半はわずか2点ビハインドで乗りきったが、後半は栃木のディフェンスを突破できずに23得点止まり。長谷川智也は3試合連続の2ケタ得点をマークしたが、他の日本人選手の得点が伸びなかった。これで同じ東地区チームとの対戦は3勝10敗。レバンガ北海道戦を3勝1敗とリードしている以外は、まだ1勝も挙げていない。翻って西地区のチームには6勝4敗と勝ち越しており、そのうち2勝が第11節にアウェーで対戦した滋賀レイクスターズ。ホームで戦う今節の滋賀戦も連勝なるか。

 しかしその滋賀は、前節に西地区首位の琉球ゴールデンキングスから白星を奪っており、決して侮れない。琉球戦は得点こそ65点止まりだったが、ディフェンスはわずか55失点。相手のシューティングスランプに助けられた感もあったとはいえ、合計ファウル数は11個とファウルトラブルに陥ることなく守りきり、与えたフリースローも7本のみ。スティールも10個と、ディフェンスが呼びこんだ勝利だった。ガニ・ラワルは24得点16リバウンド、マーカス・ブレイクリーはあと1アシストで“トリプルダブル”という活躍。逆襲への1歩目を踏みだした滋賀に対しては、どのチームも警戒が必要になりそうだ。

 ただ、その滋賀もスタッツを見る限りではSR渋谷同様に日本人選手があまり目立たなかった。要所でのリバウンドやスティールは試合の流れを変え、ディフェンスなどの数字に表れない働きも優れているが、やはりもう少し得点にも絡みたいところ。連敗を喫した第11節の対戦のうち、高橋耕陽二ノ宮康平西裕太郎が良い数字を残した2戦目は3点差の惜敗だった。アグレッシブなディフェンスを継続し、その勢いをオフェンスにもつなげることができるかが滋賀の勝利の条件だ。そして、SR渋谷も日本人選手の発奮が不可欠。エースのベンドラメ礼生と好調の長谷川に続く活躍を見せる選手は現れるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎
二ノ宮康平
紺野ニズベット翔
樋口大倫
マーカス・ブレイクリー
高橋耕陽
荒尾岳
ガニ・ラワル
狩野祐介
伊藤大司
ディオール・フィッシャー
鹿野洵生
中村功平

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