2019.10.12

“愛知ダービー”第1弾、名古屋ダイヤモンドドルフィンズは課題を解消できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs三遠ネオフェニックス(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:10月13日14時5分、第2戦:10月14日14時5分※12日から延期

 3シーズン連続のチャンピオンシップ進出を狙う名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、まずは順調なスタートを切った。アウェーでの島根スサノオマジック戦、1戦目は72得点、2戦目は66得点と名古屋Dにしては得点が伸びなかったが、逆に1戦目は58失点、2戦目は63失点とディフェンス面は成果が見られた。反省点はターンオーバーの多さとフリースロー。特にフリースローは1戦目で試投数が8本にとどまり、2戦目は21本打ちながら成功率が50パーセントを切った。3点差の残り3分14秒から相手に1点も与えなかったことは高く評価できるが、得点もゼロだったのはターンオーバーとフリースローが原因だ。とはいえ課題は明確なだけに、その点さえ解消できれば安定感のある試合運びが見込める。

 その名古屋Dのホーム開幕は、今季の“愛知ダービー”第1弾となる三遠ネオフェニックス戦。開幕節もアウェーで戦った三遠は、1戦目が20点差、2戦目が17点差と富山グラウジーズの高い得点力をまともに受けて連敗スタートとなった。デビン・イーバンクスは前評判どおりのオールラウンドな能力を遺憾なく発揮し、2戦目では36得点と爆発。川嶋勇人が2戦とも14得点、西川貴之も2戦とも10得点と持ち味を見せたが、ディフェンスでは富山のパワフルなペイントアタックに屈した格好だ。

 名古屋Dは分のあるインサイドの強さに加え、本来のスタイルであるトランジションオフェンスを増やして得点を伸ばしたいところ。対する三遠はそのどちらかに的を絞って抑えることができれば、今季初勝利のチャンスが広がるはずだ。ブライアン・ロウサムヘッドコーチの戦略がカギになることは言うまでもないが、開幕節でやや精彩を欠いたカイル・バローンに代わって210センチのジェシー・ゴーバンの出場があるかどうかという点も、試合展開に与える影響は少なくないだろう。選手起用も含めたロウサムHCの采配に注目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠

・三遠(ヘッドコーチ:ブライアン・ロウサム)
デビン・イーバンクス
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
ジェシー・ゴーバン
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
カイル・バローン

この試合の他の記事

BASKETBALLKING VIDEO