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12月18日、「第89回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド決勝が国立代々木競技場第二体育館で開催され、ENEOSサンフラワーズとデンソーアイリスが対戦した。
前回大会と同じ組み合わせとなった決勝の対戦カード。皇后杯9連覇中のENEOSは長岡萌映子、林咲希、渡嘉敷来夢、宮崎早織、星杏璃がスターティング5を務めると、初優勝を目指すデンソーは本川紗奈生、髙田真希、赤穂さくら、木村亜美、赤穂ひまわりが先発した。
試合は渡嘉敷の得点でENEOSが先制すると、デンソーは赤穂さくらのバスケットカウントで初得点を挙げ、序盤はこの2人がそれぞれ6得点を奪い合う。赤穂さくらにその後も得点を伸ばされ、第1クォーターだけで10得点と活躍を許す。それでも、長岡が果敢なアタックから得点を量産して接戦となるが、終盤に赤穂ひまわりに得点を伸ばされ、17-20とENEOSがビハインドを背負って最初の10分間を終えた。
続く第2クォーター、序盤から林が2本の3ポイントシュートを決めるが、ベンチから出場したデンソーの高橋未来に得点を奪われ、リードを保たれる。それでも、中盤に宮崎の連続得点でENEOSが逆転すると、その後は渡嘉敷と髙田がシュートを決め合うなど、激しくリードチェンジを繰り返す展開に。終盤には赤穂ひまわりに長距離砲を沈められるが、直後に長岡と高田静が連続3ポイントを決め、39-37とENEOSが逆転して試合を折り返した。
迎えた第3クォーター序盤、ショットクロック終了間際に篠原華実に距離のある3ポイントを決められ、デンソーに逆転を許すと、その後は何度も同点となるなど一進一退の攻防に。赤穂ひまわりに鋭いドライブから得点を奪われるも、宮崎の速攻レイアップでENEOSがリードする。しかし終盤、再び篠原に3ポイントを決められ、49-50とデンソーのリードで最終クォーターへ。
勝負の第4クォーター、開始から渡嘉敷が連続得点を挙げると、長岡と星の長距離砲も決まり、ENEOSが10-0のランを展開。ここで一気に点差を広げたENEOSは、その後も渡嘉敷を軸に得点を重ねると、宮崎と長岡も要所でシュートを決めてリードを保つ。試合終盤、高橋と赤穂ひまわりに3ポイントを決められ、デンソーに1ケタ点差まで詰められるが、直後に長岡がしっかりと得点を奪って突き放す。最後までデンソーの追い上げを受けるが、リードを譲らなかったENEOSが76-66で激闘を制した。
10連覇を達成したENEOSは、渡嘉敷が32得点22リバウンド、長岡が18得点、宮崎が10得点10アシストをマーク。一方のデンソーは、赤穂ひまわりが16得点13リバウンド、赤穂さくらが14得点7リバウンドと奮闘したが、通算7度目の準優勝となった。
■試合結果
ENEOSサンフラワーズ 76-66 デンソーアイリス(@国立代々木競技場第二体育館)
ENEOS|17|22|10|27|=76
デンソー|20|17|13|16|=66