2022.03.15

滋賀のキーファー・ラベナがブースターへ呼びかけ「どうか希望を失わないで」

今季から滋賀でプレーするキーファー・ラベナ(白)[写真]=B.LEAGUE
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 3月12・13日、滋賀レイクスターズはシーホース三河との第16節代替試合を戦った。

 12日に行われた三河との第1戦では、相手に高さのアドバンテージを生かされて前半だけで24点のビハインドを背負ってしまう。第4クォーターこそ26得点と奮起したものの、大きく開いた得点差をひっくり返すことはできず、71-108で敗れた。

 37点差という大差で第1戦を落とした滋賀。翌日はアウトサイドシュートが確率良く決まり、48-45とリードして前半を終えるも、後半に入ってダバンテ・ガードナーに立て続けに得点を奪われ、91-93と逆転負けを喫した。結果的に連敗となったが、前日の大差を考慮すれば大健闘だったと言えよう。

 滋賀は第2戦終了後、ヘッドコーチと選手のコメントを発表。ルイス・ギルHCは「(第2戦は)しっかり一つひとつのプレーに戦う意識が見えた。これを当たり前のことにしてしっかり戦っていければと思う。選手たちの頑張りにはとても満足している」と話し、選手のファイティングスピリットを褒め称えた。

ギルHCは第2戦のパフォーマンスに満足感を示した[写真]=B.LEAGUE


 また、2戦連続で先発を務め、コート内外でリーダーシップを発揮したキーファー・ラベナは「(第2戦は)メンタル面を研ぎ澄ませ、その部分を見せることができたと思います」としたうえで、「今日の試合に敗れてはしまいましたが、これは次の試合で前進するためのステップになると思います」と顔を上げた。

 滋賀は今シーズン開幕直後こそ好調だったものの、昨年10月27日の川崎ブレイブサンダース戦から11連敗を喫すると、その後も黒星が先行。そのうえ今月11日にエースのオヴィ・ソコが退団し、苦境に立たされている。チーム・ブースターにとっては苦しい状況となっているが、フィリピンの至宝は以下のとおり呼びかけた。

「レイクスブースターの皆さま、どうか希望を失わないでください。私たちはどのゲームからも教訓を学び、前進していきたいと思っています。

 私たちは来週末にはホームで京都と、そしてその次は大阪と対戦します。ですので、ぜひ我々を試合で応援していただきたいと思っています。私たちは今日の試合から学び、皆さまに誇りを持っていただくためにプレーし続けたいと思っています」

 過密日程、なかなか白星をつかめない現状、エースの突然の退団・移籍……。シーズン終盤に入って大きな障壁が立ちはだかったが、ブースターとしてラベナの呼びかけを信じて最後まで見守りたい。

 文=岡本亮

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