2018.12.22

ウインターカップピックアップ選手インタビュー④米須玲音(東山)

1年生ながら東山の先発ポイントガードを任されている
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

いよいよ12月23日、「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開幕する。今回は注目校に足を運び、コーチ、選手たちに大会への思いを聞いた。

男子2校目は京都府の強豪で、2年ぶりに冬の舞台に帰ってきた東山高校。狩野皓介や吉田竜丸といった3年生を中心に、200センチ超えの留学生を擁す中、米須玲音は1年生ながらの先発ポイントガードを任されている。「周りも活かしつつ自分も攻められる」(狩野)、「見ていてワクワクする」(大澤徹也コーチ)などと信頼を置かれている米須が、自身初となるウインターカップに向けて意気込みを語った。

インタビュー=田島早苗

――インターハイでは3回戦で中部大学第一高校(愛知県)にわずか1点及ばず57-58で敗れました。
米須 個人としては外ばかりのシュートになってしまい、中で攻めることができませんでした。チームとしては、ピック&ロールから最後は留学生に合わせて点を重ねるということが求められているので、そこもウインターカップに向けて練習してきました。

――インターハイは初めての高校での全国大会でした。高校でも通用したと感じたプレーはありましたか?
米須 フローターシュートは、(相手が)留学生だとしても、上にボールを上げれば届かない位置でシュートができるので、そこは通用したと感じました。(シュートは)自分のタイミングで打つように心掛けています。ただ、(体の)線が細く、当たりで負けてしまうところがあるので、(課題克服のために)今はウエイトトレーニングもしっかりやるようにしています。

――一番得意なプレーは何だと思いますか?
米須 シュートやディフェンスではなく、(得意なのは)周りを使ってプレーすることで、アシストが一番の強みだと思います。

――入学時と比べてガードとして周りの選手と合ってきていると感じますか?
米須 キャプテンでシューターの狩野晧介さんはシュートだけでなく裏へのパスに切れこんでくれるし、副キャプテンの吉田竜丸さんも僕のパスのタイミングをわかってくれているので、やりやすいです。(センターの)留学生とも最初はタイミングが合わなかったのですが、今は2人とも合ってきたと感じているので、ウインターカップに向けてもう少し(精度を)上げて、最高の形で試合に臨みたいと思います。

自身初のウインターカップで力を発揮できるか [写真]=山口剛生

――冬に向けてここまで重きを置いて取り組んできたことはありますか?
米須 一番取り組んできたのはドライブです。あとはディフェンスですね。東山はオフェンス重視ですが、僕は試合に多く出させてもらっていることもあり、オフェンスだけでなくディフェンスもしっかりしていきたいと思っているからです。

――同じガードポジションで意識する選手はいますか?
米須 福岡第一(福岡県)の河村勇輝さんと、小学校で一緒のチームだった東海大付諏訪(長野県)の黒川虎徹君です。(3月末の)京都招待(全国高等学校交歓京都大会)では東海大付諏訪と試合をして勝ったのですが、あまり自分は攻めることができなくて、勝ったという自覚がありません。次は(1回戦突破後に2回戦で対戦する)福岡第一に勝ち、(そのまま勝ち進めば)準々決勝では東海大付諏訪に当たる可能性が高いので、そこにも勝って準決勝、決勝へと進んでいければいいなと思っています。

――ウインターカップではどのようなプレーを見せたいですか?
米須 得意としているアシストで会場を沸かせられるようなプレーをしたいです。

――3年生と戦う最後の大会です。
米須 1年生の中では自分が一番、3年生と長い時間プレーをしているので、迷惑もかけられないです。自分がスタメンとして出ている代わりに出られない3年生の先輩もいるので、その方たちにしっかりと勝利を捧げたいです。

――大会に向けての意気込みをお願いします。
米須 (1回戦を勝てば)2回戦で福岡第一という強豪校と当たるのですが、そこは強い気持ちで立ち向かっていきます。最終的には1点でも(多く得点を取れば)勝ちは勝ちなので、しっかり勝って、その後も一つひとつ自分のプレーを出しきり、そして最後まで諦めないプレーをしたいです。

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