2019.08.02

連覇を成し遂げた桜花学園、エース兼キャプテンの平下愛佳「みんなが助けてくれてた」

桜花学園のエース平下愛佳 [写真]=佐々木啓次
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 8月2日に鹿児島県のサンアリーナせんだいで「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の決勝戦が行われ、桜花学園高校(愛知県)が岐阜女子高校(岐阜県)に72-59で勝利し、連覇を成し遂げた。

 試合後に取材に応じた桜花学園のキャプテン平下愛佳(3年)は、優勝を決めた瞬間を振り返り「1番は安心した気持ちが大きかったです」と素直な気持ちを吐露。

 勝因を問われると「昨日のミーティングから『4番の3ポイントと中の留学生を絶対に止めろ』と先生から言われていたし、そこ止めれば勝てると思っていたので、そこと止められたのが1番の勝因かなと思います」と述べた。

「キャプテンなので、コートの中でしっかりチームの中で流れが悪くなってきたら、声をかけるのと、先生からも『平下がエースだ』と言われているので、どんどん自分から点を取ることが仕事だと思います。すごいプレッシャーだったんですけど、周りのみんなが助けてくれて、ベンチもコートの中も助けてくれたので、すごいありがたいなと思いました」

 そう語る平下は、第3クォーターに岐阜女子の藤田和(3年)が沈めたロング3ポイントシュートを、皮切りに反撃に遭った場面を振り返り「自分のマークマンの藤田さんのロングスリーが入ってしまい、そこから流れつかまれた感じだったので、みんなに申し訳ないという気持ちと絶対に取り返してやろうという気持ちでした」と強い気持ちを持っていた。そして「止まらずにどんどん走っていこう」と選手を鼓舞し、自らが体現することでもう一度流れを引き寄せた。

ディフェンスでは岐阜女子の藤田をマークした [写真]=佐々木啓次

 岐阜女子のディフェンスについても言及した。

「(岐阜女子に)フェイスガードされるのはこれまで無くて、フェイスガードされてもしっかり振り切ってボールをもらえるようにしていきたいです」と今後の課題を述べた。それでも井上眞一コーチの「何もやってない。ボールもらいに行け」という指摘を受け「後半からはボールをもらいに行くようにした」と話すように、後半からは積極的にリングへアタックし、試合を通して計13得点をマーク。

 昨年のウインターカップでは3回戦で昭和学院高校(千葉県)に敗れ、大会を去った。しかし、その敗戦のおかげで「コミュニケーション」の部分で成長し「ディフェンスのローテーションの部分でコミュニケーションがないとうまくいかないので、そこは良くなってきたと思います」と岐阜女子を59得点に抑えた要因を分析。

 桜花学園の連覇で幕を閉じた今年のインターハイを振り返り、平下は自身を「60点です」と一言。続けて「今日点が取れてなくて、逃げてしまった部分があったので、フェイスガードでも点が取れたらもっといいかなと思います」と理由を明かす。

 連覇を成し遂げた桜花学園のエースは高校三冠を目指し「国体は自分が出られないので、下級生に勝ってもらうことが1番大事だと思うので、自分にアドバイスができることがあれば、しっかりアドバイスをするのと、ウインターカップは自分たちが主体なので、しっかり勝ち切って優勝したいです」と話した。

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