2022.07.23

インターハイ男子注目選手(5)坂本康成(中部大第一)「夏の連覇に意欲を見せる大型シューター」

坂本は2連覇を目指す中部大第一のポイントゲッター [写真]=山田智子
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 7月27日から8月1日にかけて香川県で行われる「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。熱戦が期待される夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは大会で活躍が期待される注目選手をピックアップした。

■男子注目選手(5)坂本康成(中部大第一)

 中部大学第一高校のポイントゲッターである坂本康成(3年)の代名詞といえば3ポイントシュート。初優勝を果たした昨年のインターハイでも要所で長距離砲を沈めて、勝利を手繰り寄せる働きを見せた。

 そのため、今年のインターハイでは昨年以上に坂本の3ポイントシュートは警戒されるだろう。6月に行われた「第69回東海高等学校総合体育大会」でも、「ドライブや速攻には走れていたのですが、3ポイントシュートは相手の激しいディナイがあって打ち切れていないところがありました」坂本本人は言う。

 さらに「昨年は田中流嘉洲(大東文化大学1年)さんたちがいたので、そこまでマークされずにフリーでシュートを打てていたのですが、今年に入ってからは相手のマークがきつくなり、打ちにくくなっているので、ディナイが激しい状態での3ポイントシュートの練習などをしていきたいと思います」とも語った。

 だが、坂本は3ポイントだけの選手ではない。ディフェンスとの間合いが詰まれば、すかさずドライブに行き、またマッチアップの相手に高さで優位のときにはリング下付近でのプレーも試みる。さらには、チャンスと見れば速攻の先頭を走るなど、さまざまなパターンで得点を奪うことができるのだ。

激しいマークに屈せずにシュートを決めることが役割だ [写真]=山田智子


 前回覇者として、そしてそのチームのエースとして臨む夏。マークは厳しくなるのは承知の上。「インターハイの“連覇”というのは、今年は自分たちしか狙えないので、そういったことも意識しながら、勝ちにこだわっていきたいです」と、坂本はあくまでも強気だ。

 中部大第一は、第3シードで、インターハイは大会2日目の2回戦から登場。初戦は、阪南大学(大阪府)と高岡第一高校(富山県)との勝者と対戦する予定だ。

文=田島早苗
写真=山田智子

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