2024.03.16

38チームが集ったbjカップ U15…男子は“草分け的存在”の福島が初優勝を飾る

優勝を果たした福島U15[写真提供]=オールスポーツコミュニティ
元バスケットボールキング編集部。主に国内バスケ(Bリーグ、高校・大学バスケ)を中心に取材活動中。バスケでオウンゴールしたことあります。

 3月2日、3日の2日間、日環アリーナ栃木で「TOCHIGI in U15 bjカップ 2024」が開催された。同大会は、U15、U18といった各世代の地域クラブにおける交流の機会を創出することを目的として2015年からスタート。茨城県、東京都、和歌山県などでも行われ、今大会は男女計38チームがトーナメント戦を繰り広げた。

 22チームが参加した男子のベスト4は、京都Dreamersサンロッカーズ渋谷U15TSC SENDAI、福島ファイヤーボンズU15。準決勝では京都DがSR渋谷を4点差、福島がTSCを14点差で退けて決勝戦へ駒を進めた。

 京都Dvs福島の最終戦は、福島が5点リードを作って第1クォーターを終了。だが、次の8分間は京都Dが上回り、前半を終えて44-43と福島の1点リードで試合を折り返した。

 後半に入ると、京都Dに疲れが見え始めた。最後までもつれる展開となったSR渋谷戦からの連戦に加え、今大会はエントリーメンバー7名で出場。中学3年生で195センチの体格を誇る恒岡ケイマンを軸に勝ち上がってきたが、決勝戦の第3クォーターは足が止まり、一方の福島は機動力を活かしたディフェンスから流れをつかんだ。

 63-57で迎えた最終クォーター、福島は開始から緑川晴斗が連続3ポイントシュートを沈めて点差を2ケタに拡大。京都Dは序盤にたまらず3回目のタイムアウトを請求した。ここから京都Dは粘りを見せ、ガードの小川聡士がスティールからの速攻とバスケットカウントを奪って踏みとどまった。

 試合終了残り2分を切ってスコアは75-70。点差を縮められた福島だったが、勝負どころの場面で緑川、寿上顕光の連続得点が決まって引き離し、最終スコア82-75でタイムアップを迎えた。

奮戦した京都Dの恒岡ケイマン[写真提供]=オールスポーツコミュニティ


 福島のユースチームは、bjカップと同じ2015年から活動をスタート。2016年からbjカップに出場し続けている福島にとって、今大会がうれしい初優勝となった。

「今の3年生は、なかなか勝てなかった代なんですけど、それぞれが本当にいい素質を持っています。今年だけではなく、毎年いい選手がうちに来てくれますが、私が勝たせてあげられない状況が続いていたんです。そういった意味でも、今回こうして勝つことができてホッとしています」

 チーム発足当初から指揮を執る安藤太郎ヘッドコーチは、そう言って優勝できたことに安堵した。福島のユースチームのHCに就任する前、安藤HCは大会を運営する側のbjリーグアカデミーで活動していた。それだけに、年を重ねるごとにbjカップの認知度やレベルが上がっていることをひしひしと感じているという。

「以前と比べてたくさんの方々に喜んでいただける大会になってきていると感じています。数年前はあらかじめ出場チーム数を決めてもそれに達しないことがありました。でも今はBリーグユースや街クラブもどんどん増えていますし、出たくても出られない大会になってきています。そのなかで私たちは運良くというか、いろいろなつながりもあってbjカップに出させてもらう機会が多いので、大変ありがたいと思っています」

キャプテンとして福島U15をけん引した長谷川[写真提供]=オールスポーツコミュニティ


 福島U15は、この2日間で得た経験と結果を自信に変え、3月27日に開幕する「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」に向けて照準を合わせる。チームキャプテンかつ司令塔として仲間をけん引した長谷川鈴は、「優勝できたことはすごくうれしいですし、今まで全員で頑張って練習してきたことが報われた感じがしました。まだチャンピオンシップがあるので、これからもまた練習を頑張っていきたいと思います」と喜びを語り、bjカップを後にした。

文=小沼克年

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