2022.07.03
ここまで「FIBAワールドカップ2023アジア地区予選」4戦全敗でグループ最下位。2次ラウンド(Window4~6)進出にはグループで3位内になることが条件のため、1次ラウンド突破に黄信号が灯っているチャイニーズ・タイペイ。
正確に言えば、7月3日に日本戦、7月4日に中国戦を残しているためグループ3位になる可能性はあるのだが、日本協会の発表によれば『ワールドカップの開催国枠が与えられている日本は勝敗に関わらず2次ラウンドに進出できる』ことから、現時点で上位2チームのオーストラリアと中国を上回ることは非常に難しい状況だ。
チャイニーズ・タイペイが2次ラウンドに進出する条件(日本を除いてグループ2位以内になる条件)は、7月3日の日本戦と4日の中国戦の残り2試合に勝利して、なおかつ中国の残り2試合が棄権などで不成立となった場合のみ。中国は勝敗に関わらず、試合が成立すれば勝ち点で上回れるために2位以内が確定となる。現時点でチャイニーズ・タイペイの1次ラウンド敗退は濃厚とみていいだろう。
そんな状況を見越していたのか、チャイニーズ・タイペイは前回のWindow2同様、今回も若手および、代表キャリアの浅いメンバーに経験を積ませるコンセプトで選手を送り込んでいる。7月1日の中国戦のロスターは平均身長192センチ、平均年齢24歳。渡豪した13名のうち、4人が大学生という顔ぶれになっている。
そんななかで軸となるのは、前回のWindow2でメインの司令塔を務めた#3リン・ビンション(186センチ/25歳)だろう。チャイニーズ・タイペイに新しく設立されたプロリーグ『T1リーグ』では、初年度のスティール王(平均3.0本)、最優秀ディフェンス賞、ディフェンシブ・ファーストチームの3つのタイトルに輝いた選手だ。
また、6月末に2シーズン目が終了したばかりのプロリーグ『Pリーグ+』でシーズン平均14.86点、4.41リバウンドのスタッツを記録した#69ルー・ジュンシィァン(188センチ/24歳)が攻撃の軸となる。また若手のなかでは、高校時代より渡米し、NCAAディビジョン1でプレーする#9タン・ウェイジェ(190センチ/22歳/バージニア・ミリタリー・インスティチュート)にも注目したい。
文=小永吉陽子
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