2022.08.19
7月2日にスペインで開幕する「FIBA U17ワールドカップ」。男子日本代表がこの大会に出場するのは、史上2度目のこと。史上初の大会出場を果たしたのは、前田悟や牧隼利、そして八村塁といったメンバーがそろった2014年大会のことだった。
前年の2013年に行われた「FIBA ASIA U-16男子バスケットボール選手権大会」で3位となった日本は、ワールドカップにも全く同じメンバーで臨んだ。当時からすでに高校バスケ界で存在感を放っていた八村を中心に、前田や牧、納見悠仁、ナナー ダニエル弾、平岩玄、平良彰吾といった逸材が名を連ねたチーム。しかし、世界の壁は高く険しいものとして彼らの前に立ちはだかった。
初戦で相対したのは、強豪のオーストラリア。平均身長で約9センチ上回る相手に対し、日本は八村と納見の明成コンビがともに20得点以上を上げる活躍を見せ、延長戦までもつれ込む激闘を演じる。しかし、最終スコア84-97でこの試合を落とすと、続くカナダ戦は52-96、フランス戦は51-96とともに40点以上の大差で敗戦。この結果グループラウンドで最下位となった日本は、決勝ラウンド初戦でアメリカと対戦することとなった。
ジェイソン・テイタム(現ボストン・セルティックス)を擁するアメリカとの試合は、立ち上がりから0-22のランを許すなど圧倒的な試合展開となった。前半終了時点で17-74と点差はさらに開き、最終的には38-122でタイムアップ。八村が22得点を挙げるも、そのほかに3点以上記録できた選手はおらず、選手たちは世界トップとの差を痛感する形となった。
その後、日本はイタリアとの順位決定戦にも56-83で敗れ、続くUAE戦では91-49で大会初白星を挙げるも、最終戦となるエジプト戦には53-68で敗戦。最終的に16チーム中14位の成績で大会を終えることとなった。
個人成績に注目すると、八村は7試合で158得点(平均22.6得点)を挙げ総得点、平均得点で大会1位に。だが、チームとしては1勝6敗という厳しい結果に、誰もがさらなる成長の必要性を感じたことだろう。
実際、八村は大会後に明成高校でウインターカップ3連覇という偉業を成し遂げ、卒業後に渡米。カレッジバスケ界の強豪・ゴンザガ大学というハイレベルな環境に身を置き、さらなる研鑽を積む道を選んだ。そして、2017年に出場したFIBA U19ワールドカップでは、マリや韓国、エジプトに勝利を収めて大会10位に。U17ワールドカップからの確かな進歩を示した。
今、日本バスケ界を盛り上げる先輩たちが、成長のきっかけとした大会「FIBA U17ワールドカップ」。はたして、8年ぶりに出場する若き日本代表は、この大会でどのようなプレーを見せ、何を感じとるのだろうか。
チームを率いるマルチネス・アレハンドロHCは今大会において、「一人ひとりの選手たちが、ワールドカップという国際大会を通じてどんなことを学ぶのか」にスポットライトを当てていくと話している。今大会はもちろん、彼らが大会後にどのような成長を遂げていくのかも注目だ。
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