2023.09.21

世界への切符獲得なるか…「U16アジア選手権」へ挑む日本代表に公式カメラ密着

「FIBA U16アジア選手権」に臨む若武者たち[写真]=fiba.basketball
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 9月18日、日本バスケットボール協会(JBA)が公式YouTubeチャンネルを更新。現在カタールで行われている「FIBA U16アジア選手権大会2023」に出場中の選手たちの合宿に密着した動画が公開された。

 今大会には、いわゆる「早生まれ枠」として選ばれた高校2年の高田将吾(福岡大学附属大濠高校)、千保銀河(開志国際高校)の2選手から、中村颯斗、本田蕗以、白谷柱誠ジャック(いずれも四日市メリノール学院中学)の3人をはじめ5名の中学生が選出されるなど幅広い年齢層の選手が代表入り。また、新郷礼音(チーム・サッド)やベネディクト研一郎(アイオナ・プレップスクール)などアメリカを主戦場とする選手も名を連ねている。

 今回の合宿で注目を集めたのは、チーム最年少かつチーム最長身の白谷。「普段、中学のレベルだと声とかを出さなくても守れる」という白谷だが、代表合宿では「セットプレーをちゃんと理解するのと、セットプレーの中の変化球みたいなものを自分で考えるのがまだ…」と苦心しているようだ。

 しかし、アレハンドロ・マルチネスヘッドコーチも「ジャック(白谷)が最終メンバーに残っているのは、これまでのキャンプで彼がいいプレーをしてきた結果だ」というように、中学2年ながらその実力はお墨付き。2メートルを超える選手がいない今回のメンバーの中で、14歳ながらすでに194センチの高さがある白谷は「よりゴールに近いところでプレーしてもらう」とインサイドでの仕事を期待されていた。

 また、チーム最年長でキャプテンを務める高田は「富山県出身で、馬場雄大選手が(中学の)先輩で、ディフェンスの強度が本当にすごい」と、先日の「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」で活躍した先輩の姿に刺激を受けていた。また、日本代表を見て「チーム全員で戦っている」と感じた同選手は、「そういうところは真似できると思う」と話した。

 チームはすでにU16アジア選手権を戦っており、グループステージ3試合を終えて3戦全勝。ベスト8進出を果たし、2024年に行われる「FIBA U17世界選手権」出場条件となるアジア4強まであと一歩のところまで来ている。ここまで、高田、千保の「年長組」はもちろん、中学生年代の選手たちも積極的に試合に絡み、チームに貢献している。

 次戦、チームの命運を分ける準々決勝は9月22日に行われる。対戦相手はU16フィリピン代表とU16韓国代表の勝者ということで、バスケの盛んな両国だけにどちらが来ても油断できない相手と言えるだろう。注目の一戦は国際バスケットボール連盟(FIBA)公式YouTubeチャンネルにてライブ配信される。

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