2024.02.25

バスケ日本代表が中国に主要国際大会で88年ぶりの白星…馬場雄大が24得点の大爆発

日本の得点をけん引した馬場雄大[写真]=野口岳彦
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 2月25日、「FIBAアジアカップ2025予選 Window1」が開催され、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)は、中国代表(同29位)と有明コロシアムで対戦した。

 24チームが6グループに分けられ、2025年に開催されるアジアカップ本戦の出場権16枠を争うアジアカップ予選。トム・ホーバスヘッドコーチが率いる日本は、河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)、比江島慎宇都宮ブレックス)、馬場雄大長崎ヴェルカ)、吉井裕鷹アルバルク東京)、ジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)がスターティング5を務めた。

 中国に先制点を許した日本は、馬場がコーナーから3ポイントシュートを沈める。しかし、高さだけでなく中国のアウトサイドシュートにも苦しみ、3-12と離された日本はタイムアウトを要求。それでも、第1クォーター中盤、ホーキンソンがオフェンスリバウンドからバスケットカウントをねじ込むと、ディフェンスの強度を上げた日本は、井上宗一郎越谷アルファーズ)の連続3ポイントで同点に。その後は須田侑太郎名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)のフリースローで得点を伸ばすと、終了間際には富樫勇樹千葉ジェッツ)の速攻3ポイントも決まり、19-20で最初の10分間を終えた。

攻防両面で日本のインサイドを支えたホーキンソン[写真]=野口岳彦

 続く第2クォーター、序盤に馬場の長距離砲が決まるが、中国の3ポイントも立て続けに決まり、再び点差を広げられる展開に。しかし、ホーキンソンと河村が得点をけん引して日本の猛追がスタート。テーブス海(A東京)が同点3ポイントを沈めると、今度はドライブからファウルを獲得し、逆転に成功する。さらに、馬場の3本目の3ポイントも決まるが、最後は中国に追いつかれ、38-38の同点で試合を折り返した。

 迎えた後半では、比江島がタフなレイアップを沈めて最初の得点を奪う。4分間にわたって中国を無得点に抑えると、馬場が力強いアタックからのフリースローで日本の得点をつなぐ。さらに、比江島が巧みなステップから得点を伸ばすと、馬場がリバースレイアップに3ポイントと連続得点を挙げ、日本が試合の主導権を握ることに。ホーキンソンのフリースローと富樫の長距離砲で一時9点差とするが、終盤は中国に点差を詰められ、55-51で第3クォーターを終えた。

 勝負の第4クォーター、馬場がタフなレイアップを沈めてバスケットカウントを獲得。さらに、ホーキンソンはブロックで相手のシュートを阻むと、自ら速攻で得点を奪い、ホームの観客を沸かす。勢いの止まらない馬場がフリースローで得点を重ねると、河村の3ポイントも立て続けに決まり、点差を保つ日本。終盤に中国の猛追を受けるが、苦しみながらも河村のレイアップやホーキンソンのダンクで最後までリードを守り抜き、日本が76-73で勝利を飾った。

重要な第4クォーターで得点力を発揮した河村[写真]=野口岳彦

 日本は、馬場が4本の3ポイントを含む24得点4リバウンド、ホーキンソンが14得点13リバウンド2スティール、河村が12得点4リバウンド3アシスト、富樫が8得点、井上が6得点、比江島とテーブスが5得点をマーク。総リバウンド数では日本の33本に対して中国が44本となったが、日本は3ポイント(32本中11本成功)とフリースロー(27本中21本成功)で中国を上回った。

 FIBA公式サイトによると、日本は「アジアカップ」レベル以上の主要国際大会に限ると、1936年のベルリンオリンピックを最後に中国戦で未勝利だったが、実に88年ぶりの白星を手にした。

■試合結果
日本 76-73 中国
JPN|19|19|17|21|=76
CHN|20|18|13|22|=73

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