23時間前

アジア杯に向けたU18日本代表を率いるマルチネスHC「何かにつながるような大会に」

U18日本代表の指揮を執るアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチ [写真]=バスケットボールキング
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 8月27日、味の素ナショナルトレーニングセンターで「FIBA U18 アジアカップ 2024」に向けた男子U18日本代表のメディアデーが開催され、アレハンドロ・マルチネスヘッドコーチが練習後の囲み取材に応じた。

 9月2日からヨルダンで行われるアジアカップでは、グループステージでカタール代表、カザフスタン代表、中国代表と対戦する。マルチネスHCは「すべての試合を全力で戦うことが1つの目標」と語りつつ、「勝利を求められていると理解しています。ただ、それだけではなく、彼らの成長のために、1つでも多くのものを持って帰ってきてもらいたいです」と、国際大会を通じた“経験”についても触れた。

「アンダーカテゴリーは過程がすごく重要です。彼らは1年、2年経てば体が成長しますが、ここで大事にしたいのはバスケットボールIQ、頭の部分で少しでも成長してもらうことです。この大会で彼らのキャリアが終わるわけではありません。彼らの長いバスケットボール人生において1つのステップでしかありません。ここを踏み台にして、次のステップに進んでもらうのが我々の目的です。いろいろな言葉を掛けて、いろいろなアプローチをして賢くなってもらいたいです」

「キープレーヤーはいない」と語った指揮官は「12名全員がキーマンになれるチームを目指しています。誰か1人ではなく、選出された12名がいいチームを作る。そうすることが勝利につながると考えています」と続けた。

 4月にはドイツで開催された招待試合の「第30回アルバート・シュバイツァー・トーナメント」に参戦。スロベニア代表やオーストラリア代表、ドイツ代表などと試合をこなした。マルチネスHCはディフェンスリバウンドを課題に挙げ、「今回の合宿で重点的に取り組んでいます。渡邉伶音選手(福岡大学附属大濠高校)が2メートル(204センチ)を超えていますが、彼以外は2メートル以下のサイズです。サイズのある相手と戦うにはリバウンドが必要です」と言及。一方でチームの強み、オフェンスについてもコメントした。

「大きな選手から小さな選手まで全員が走れるのは日本人選手の強みだと思います。ただ、常に走るのではなく、スピードをコントロールして、走る時と走らない時を使い分ける。そうしなければ、ターンオーバーが増えてしまいます。あとは可能な限りベストショットでオフェンスを終えることも重要視しています。シュートが入る、入らないかは、そのシュートセレクション後に起きることです。(今は)シュートの選択が正しかったかのを見つめ直す時間にしています」

「1位で終わろうが、最下位で終わろうが、何かにつながるような大会にしたい」。U18日本代表がスペイン人指揮官のもと、アジアでの戦いに挑む。

練習の一部がメディアに公開された [写真]=バスケットボールキング

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