2021.07.15

女子日本代表が40分を通じて集中力を切らさずヨーロッパの強豪ベルギーに快勝

10得点10アシストとダブルダブルを達成した町田瑠唯 [写真]=伊藤大允
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 7月15日、「三井不動産カップ2021 バスケットボール女子日本代表国際強化試合(埼玉大会)」がサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)にて行われ、FIBAランキング10位の女子日本代表が同6位のベルギー代表と対戦した。

 東京オリンピックを目前に控えたこの試合、日本は長岡萌映子(トヨタ自動車アンテロープス)、髙田真希(デンソーアイリス)、三好南穂(トヨタ自動車)、町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)、赤穂ひまわり(デンソー)が先発に名を連ねた。

 試合開始から日本は集中力が高く、髙田、長岡、三好が3ポイントシュートを立て続けに決めてリードを広げる。ベルギーは3分11秒でタイムアウトを請求、立て直しを図る。ベルギーはディフェンスの強度を上げて追い上げるも、日本は宮崎早織、林咲希(ともにENEOSサンフラワーズ)がベルギーのパスをカットして、ペースを渡さない。日本が26−21とリードして最初の10分間を終えた。

 第2クォーター、ベルギーはテンポよくシュートを決めて追い上げ態勢を作る。その後もオールオートやゾーンディフェンスを仕掛けて、開始3分で逆転に成功。その後は互いに強度の高いディフェンスに対してシュートをねじ込み一進一退の展開に。残り21秒、ベルギーがタイムアウトを取ったあと、日本はボールマンに対してダブルチームを仕掛けるディフェンスを見せ、町田がスティールから速攻レイアップを決めて逆転。43−42と1点リードで後半へ。

 第3クォーターの出だし、日本は髙田、赤穂のスティールから連続得点をあげてリードを広げにかかる。それでもベルギーはゴール下の合わせを確実に決めて、リズムを離さない。日本は得点が止まる場面もあったが、終盤、宮崎が持ち前のスピードの乗ったドライブから自らレイアップ、さらにはオコエ桃仁花(富士通)へアシストを決め、65−65とした。

 最後の10分間、三好の連続3ポイント、町田から長岡へのホットラインが決まり、日本がリードを広げていく。その後も司令塔の町田がアタックを続けて主導権を渡さなかった。次第にベルギーのオフェンスが単発になり、逆転のチャンスをつかめず試合終了、日本が84−76と勝利。オリンピックに向けて仕上がり具合の良さをファンに披露した。

 この試合、三好が5本の3ポイントを含む17得点でチームハイ。町田が10得点10アシストのダブルダブルを達成、さらに長岡、髙田、オコエも2ケタ得点マークして勝利に貢献した。ベルギーはエースのミースマン・エマが30得点、メスタフ・キムが19得点をあげた。

■試合結果
日本 84-76 ベルギー
日  本|26|17|22|19|=84
ベルギー|21|21|23|11|=76

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