2021.06.10

三好の3ポイントなどで最終クォーターに本来のプレーを取り戻した女子日本代表が勝利

シュートに苦しむ日本だったが、安間志織がアップテンポのバスケを引き出した [写真]=伊藤大允
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三井不動産カップ2021(神奈川大会)」が横浜武道館でスタートし、6月10日、ポルトガル代表との第1戦が行われた。東京五輪で金メダルを目指す女子日本代表にとって、2020年2月のFIBA 東京2020オリンピック予選大会以来の国際ゲームであり、本番に向けての仕上がり具合を確認するためにも重要な試合と言えるだろう。

 日本は宮崎早織林咲希赤穂ひまわり、長岡萌映子、髙田真希がスタート5。注目されたこのチームの司令塔には宮崎が指名され、開始早々初得点をマークした。ただ日本はなかなかシュートが決まらず点数が伸びなし。日本のトム・ホーバスヘッドコーチは開始約5分で本橋菜子をコートに送るなど選手交代を繰り返してリズムを変えようと試みる。しかし、最初の10分間を9−17で終了した。

 第2クォーター、残り7分28秒、コートに戻った赤穂のドライブで得点を挙げた日本は、町田瑠唯からゴール下の長岡へのパスが通りバスカンを獲得、さらに奥山理々嘉の3ポイントシュートが決まり20−17と逆転。ポルトガルはたまらずタイムアウトを請求した。攻撃のリズムを取り戻し始めた日本はディフェンスでもプレッシャーを高めていき、ポルトガルの得点を8に抑える。前半を26−25として折り返した。

 後半に入ると日本は足がさらに動き出し、攻めては初めてコートに入った東藤なな子がファーストタッチで3ポイントをメイド、ディフェンスからリズムをつかんでいくかに見えた。オールコートのディフェンスで相手ボールマンにプレッシャーをかけて、そこから速い攻撃を見せるシーンもあったが、ポルトガルにゴール下のシュートを決められ、一進一退の展開が続く。

 40−40で迎えた最終クォーター、三好南穂が重い展開を振り払うように3ポイントをシュートを次々と決めて流れを引き込む。53−43と10点リードを奪った場面でポルトガルはタイムアウトを請求。しかし、日本はダブルチームを仕掛ける積極的なディフェンスから馬瓜エブリンのドライブ、髙田のゴール下を決めてリードを広げていった。最終スコア69−47で日本が第1戦を勝利した。

 個人スタッツを振り返ると三好が3ポイントを4本を含む14得点、宮崎が9得点、髙田が8得点5スティールをマークした。第2戦は12日、同じく横浜武道館で15時から行われる。

■試合結果
日本 69-47 ポルトガル
JPN|9|17|14|29|=69
PRT|17|8|15|7|=47

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