2023.09.22

パリ五輪最終予選を見据え「打倒中国」で挑むアジア大会…高田真希は“発展途上”を強調

21日、取材に応じた女子日本代表の高田真希[写真]=バスケットボールキング
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 9月21日、「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」に出場するバスケットボール女子日本代表が、東京都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで公開練習を実施。チーム最年長34歳の高田真希(デンソーアイリス)が練習後の取材に応じた。

 来年2月のパリオリンピック世界最終予選(OQT)を控える日本にとっては、貴重な国際舞台となる今大会。約3カ月前に行われた「FIBA女子アジアカップ2023」では決勝で中国に敗れているだけに、敵地でリベンジを果たす絶好の舞台でもある。

 大会初戦まで一週間をきり、高田は「もちろん優勝を目指しますし、アジアカップで中国に負けているので、そういった意味では相手のホームで勝って自信をつけて、2月のOQTに向けて準備していきたいと思っています。まずはこの大会優勝すること。内容も大事だと思うので、2月に向けた良い準備というのも含めてやっていきたいと思います」と意気込みを語った。

 頂点まで一歩及ばなかったアジアカップの戦いも振り返り、「相手にアジャストされて上手くいかないときにも自分たちのバスケットを最後までやり通すことが、このチームにはもっと必要なのかなと思います。誰かがそういう部分を担うのではなくて、みんなで打開していかないといけないと思うので、練習内容もそうですし、練習の中でも意識している部分はあると思います」とコメント。

 また、今大会とその先も見据え、「上手くいっているときは動けるんですけど、どんどんレベルが上ってくると簡単に攻めるのは難しいので、そういったときも止まらずにスムーズに最後までオフェンスをしていくことが重要。ディフェンスの部分でもコミュニケーションをとって、ローテーションとかリバウンドの部分でも、もっと高めていかなきゃいけないところはあると思います」と発展途上にあるチームの現状について言及した。

 今夏は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で男子日本代表が48年ぶりに自力でパリオリンピック出場権を獲得する快挙を成し遂げ、かつてない“バスケ熱”で列島が沸いた。

 女子日本代表をけん引してきた高田は、男子の快進撃から刺激を受けているといい、「やっぱり自分たちもオリンピックに出場したい気持ちはあるので、そこへ向けて良い準備をしていきたいです。簡単にオリンピックに出られるわけではないし、まだまだ自分たちの完成度という部分でも足りないところがあると思う。いい刺激をもらいながら、自分たちがやるべきことに集中して、結果を残したいと思います」と引き締めた。

 予選ラウンドのグループBに入った日本は、27日に香港、29日にカザフスタン、1日にフィリピンと対戦。試合の模様はU-NEXTで配信される。

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