2024.10.08
「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」に出場するバスケットボール女子日本代表のオコエ桃仁花が9月21日、東京都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた公開練習でメディアの取材に応じた。
日本は1998年以来6大会ぶりとなる優勝をチーム目標に掲げており、その最大の壁となるのが開催国・中国だ。選手らが口々に挙げる「中国」は、約3カ月前の「FIBA女子アジアカップ2023」の決勝で敗れた因縁の相手。オコエは「中国戦までに他のチームを圧倒して勝つこと。中国戦は前回負けた悔しさをぶつけたい」と、今大会への強い意気込みを口にしている。
今大会を通してはもちろん、特に中国との再戦にフォーカスしてみると、オコエは日本代表のキーマンの一人となりそうだ。アジアカップ決勝では大会MVPに輝いた205センチのハン・シューを止められず26得点10リバウンドを献上。インサイドを担う身長182センチのオコエは「同じやられ方をされないようにアジャストしてやっていきたい」と再戦を見据える。
この夏は個人的にフィジカルの強化にも注力してきたというが、身長差20センチ以上もの長身選手に対して真正面からぶつかるだけでなく、「外角のプレッシャーでパスの質を落としたり、個々でできることをしっかりやっていきたい」と、チーム一丸で包囲網を張る構えだ。
男子日本代表が先にパリオリンピック出場権を掴んだ「FIBAワールドカップ2023」では、1次ラウンド初戦の日本vsドイツを現地観戦したといい、「(初戦に)負けてしまって世界の壁を感じたと思うんですけど、あそこから立て直していく力はすごいなと感じた。私たちもアジア大会でハプニングがあっても心を一つに戦っていきたい」と刺激も受けた。
女子日本代表は、2024年2月のオリンピック世界最終予選(OQT)でパリ行きの切符獲得を目指しており、今大会は結果と内容の両方を追求していきたい貴重な国際試合の場となる。オコエは「男子が先に(五輪出場を)決めたので、その勢いというか、女子も行けるように頑張っていかないといけない」と力を込めた。
予選ラウンドのグループBに入った日本は、27日に香港、29日にカザフスタン、10月1日にフィリピンと対戦。試合の模様はU-NEXTで配信される。
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