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オーランド・マジックは昨季、イースタン・カンファレンス7位の42勝40敗を残し、2012年以来初となるプレーオフ進出を果たした。
ファーストラウンドで昨季の覇者となったトロント・ラプターズを相手に戦い、マジックは1勝4敗で敗れた。それでも、同点12回、リードチェンジ13回という激戦となったシリーズ初戦をDJ・オーガスティンの大活躍で逆転に成功し、104-101で制したことは記憶に新しい。
マジック在籍3シーズン目となった昨季、オーガスティンは81試合すべてで先発ポイントガードを務めて平均28.0分11.7得点2.5リバウンド5.3アシストをマーク。3ポイント成功率ではチームトップの42.1パーセントを残し、フィールドゴール成功率では自己最高となる47.0パーセントと上々の成績を残した。
9月5日(現地時間4日)に『Magic.com』へ掲載された記事の中で、オーガスティンはチームの現状と共に、今季チームが目指すべきゴールを掲げていたので紹介したい。
「昨シーズン、プレーオフへ出場できたことは最高だった。オーランドという街だけでなく(マジックという)組織にとって大きな快挙だったと思う。でも今の僕らにとって、次のステップとなるのはプレーオフをさらに勝ち進むことなんだ。セカンドラウンド(カンファレンス・セミファイナル)、カンファレンス・ファイナル、そしてNBAファイナルまでね。僕らがプレーオフに出場すれば、何が起こるかなんて誰にも分からないものさ」とオーガスティン。
そして「それこそが僕らのゴールだと思う。今シーズン、僕は期待しているんだ」とキャリア12年目のベテランは言う。
昨季7年ぶりのプレーオフ出場を果たしたマジックが、今季見据えるゴールとして2009年以来初となるファイナル進出を達成することは、さすがに大げさなように思えるものの、オーガスティンは強気な姿勢を崩さない。
「昨シーズンにおける僕らのマインドセットは、『皆が間違っているということを証明してやろう』『僕らはプレーオフへ進むことができるんだということを見せつけるんだ』というものだった。でもプレーオフ出場に成功した今、僕らはプレーオフチームとして『ファイナルまで勝ち進んでやろう』というマインドセットにしなきゃいけないと思ってる」。
今夏マジックは大黒柱ニコラ・ブーチェビッチ、シックスマンのテレンス・ロスとの再契約に成功。シーズン終盤に加入した長身ポイントガードのマイケル・カーター・ウィリアムズとも再契約したほか、フリーエージェント(FA)のアル・ファルーク・アミヌを加えて戦力アップに成功。
現在、中国で行われている「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」ではブーチェビッチがモンテネグロ代表として、エバン・フォーニエがフランス代表として、ケム・バーチがカナダ代表の主力としてそれぞれプレーしているほか、3年目を迎えるジョナサン・アイザックや2年目のモハメッド・バンバの成長にも期待がかかる。
オーガスティンは今季、NBAファイナル進出というゴールを達成するためのカギとして“マインドセット”を挙げている。
「今シーズンにおける僕らのゴールは、カンファレンス・ファイナル、そしてチャンピオンシップであるべきだ。このマインドセットこそが、今シーズンの僕らにとって最も大きなカギになると思ってる。プレーオフチームとして開幕を迎え、自分たちのことを良く理解しなければならない。そしてどんなチームが相手だろうと倒せることを知り、リーグの中でもベストチームの1つとして評されるようになる必要がある。そうなるためには、マインドセットこそが最も大きなカギになるんだ」。
プレーオフ出場で自信を増したマジックは、意気揚々と今シーズンを迎えようとしている。オーガスティンを軸に、チーム全体でマインドセットすることができれば、イーストの覇権争いでダークホースに浮上するかもしれない。
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