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今季、NBAキャリア10年を誇るエバン・ターナー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)は、32歳でボストン・セルティックスのアシスタントコーチ(AC)を務めた。
ターナーは2014-15、15-16シーズンにセルティックスでプレーしており、ブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)の下でコーチ経験を積む機会を手にし、1シーズンを終えた。
だがセルティックスは今季終了後、スティーブンズがダニー・エインジの後任としてバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャー(GM)へ昇格し、新たな指揮官としてイメ・ユドーカが就任。
『Forbes』のクリス・グレンハム記者によると、ターナーが来季もセルティックスにACとして戻る可能性は低いようだ。「ボストンにはいい思い出がいくつもある」と振り返っていたターナーだが、同時に「自分が愛するところへ帰っていたんだ」と話していたと7月27日(現地時間26日)に報じていた。
ヘッドコーチが代わると、コーチングスタッフも一新されるケースが多いことから、ターナーがこのままセルティックスにACとして戻らない可能性は十二分にありそうだ。
それでも、1シーズンのコーチ経験について、ターナーは「僕としては最高の経験になったと思っている。1日1日と、コーチたちは何をすべきなのかを見ることができた。選手として、僕は自分のコーチ陣のことを今まで以上にリスペクトするようになったよ。僕ら選手たちは2、3時間くらいしかやらないのに、コーチたちは14、15時間も準備に時間をかけて、僕ら選手たちを試合へ臨ませるようにしている」と口にし、さらにこう続けていた。
「そう、僕が最も驚かされたのは準備の部分だね。もうスケジュールが全く違うんだ。9時から5時までなんてことはありえない。練習前にジムで3、4時間汗を流して映像分析をして、2、3時間かけて試合後に何が起こっていたのかをチェックする。終わりのないことであり、休みもない仕事だと思ったね」。
ターナーは「これはあくまでダークサイドな部分。努力の積み重ねなんだ」と話し、コーチ経験を積むことができて「超最高だった」とも口にしている。
では、ターナーにとって次のステップは何なのか。「今は機会を待っているところ」と切り出し、現状についてこう語っていた。
「僕には今、間違いなく選択する時間があるし、やりたいことを正しく決断することができる。フロントオフィス入り、あるいはまた(選手として)プレーするにせよ、バスケットボールに関わることではある。今はそのオプションを広げて待っているところなんだ」。
3ポイントこそ得意としていなかったものの、ターナーはポイントガードからスモールフォワードまでこなせるサイズがあり、ハンドラーとしてプレーメイクすることも可能なだけに、現役復帰する可能性もゼロではない。
はたして、32歳のターナーはどんな決断を下していくのか、気になるところだ。
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