2022.05.06

ワースト男優賞の汚名返上へ…レブロンが自身の高校時代を題材にした自伝映画を製作

レブロンが自伝映画を制作へ[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は例年より一足先にシーズンを終えた。最近は来シーズンに向けて英気を養う様子が確認されている。

 史上最高のプレーヤーと称されるレブロンは、選手として名誉ある賞を総なめしてきた。その一方で、映画『スペース・プレイヤーズ』ではアカデミー賞の対極にあたるゴールデンラズベリー賞にて、ワースト主演男優賞という不名誉なアワードを受賞してしまった。すなわち、現在のレブロンはオンコート、オフコートの双方で名誉挽回が求められる窮地に立たされているのだ。

 そんな矢先、NBCユニバーサルが展開する動画配信サービス「Peacock」が、レブロンの伝記映画を配信する計画を明らかにした。

『Bleacher Report』をはじめとする現地メディアの報道によると、本作は『Shooting Stars』と題され、セント・ヴィンセント・セントメアリー高校に在籍していた当時の出来事を描いているという。勘のいいファンならお分かりかと思うが、同タイトルは過去にレブロンとバズ・ビッシンジャーが執筆した同名の自伝本を映画化するプロジェクトだ。

 中学時代にはその類稀な才能を見出され、高校生にして全米から将来を期待される才能だったレブロン。2002年2月に発売された『Sports Illustrated』では表紙を飾り、その見出しに「THE CHOSEN ONE(=選ばれし者)」というフレーズが使用されたのは、同選手の有名なエピソードとして今なお語り継がれている。

 米メディア『Variety』によると、本作はジェームズと彼の親友にしてビジネスパートナーのマーベリック・カーターが展開する制作会社「SpringHill Entertainment」が、アカデミー賞にノミネートされたレイチェル・ウィンター、テレンス・ウィンターとともにプロデュースしているという。また、『Cleveland.com』は今年4月、『Shooting Stars』の撮影が4月18日に開始され、舞台にはレブロンの出身地であるオハイオ州アクロンが使用されていることを明かしている。

 高校時代に3度の州制覇を成し遂げ、2度のゲータレード・ナショナル・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたレブロン。自伝ともなれば、度々GOAT論争で共に名前が挙がるマイケル・ジョーダンのドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』と比較されることは必至だろう。

 なお、配信は2023年になる模様。果たして、レブロンは本作でワースト主演男優賞の汚名を返上できるのだろうか。

 文=Meiji

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