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アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)は、人並み以上に練習嫌いだったことで有名だ。2002年のシーズン終了後の会見では、記者から練習について問われた際に以下のようなコメントを残している。
「俺はチームを代表する選手だ。それにもかかわらず、ここに座って練習の話しをしている。試合のことを話すわけでもなければ、試合のことを聞かれるわけでもなく、練習の話しをするのか? 俺は毎試合、最後の試合のように命をかけてプレーしている。それでも、練習の話しをするのか? 馬鹿げている」
だが、仮にアイバーソンが現代でプレーしたとして、所属球団がオーランド・マジックであればこのような発言は飛び出さなかったかもしれない。
マジックは先日、新しい練習施設を公開。最新鋭の設備が導入された空間を訪れた関係者は、そのクオリティーに目を丸くしたという。
The Orlando Magic entered the NBA arms race of practice facilities with the unveiling of the state-of-the-art AdventHealth Training Center today. pic.twitter.com/8bQqAzFGvR
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) August 31, 2022
まず驚くべきは、トレーニングの主戦場となるコートだろう。これまでの『アムウェイ・センター』が6000平方フィートだったのに対して、『アドベントヘルス・トレーニングセンター』はその3倍以上にあたる21000平方フィートを誇る。
また、奥まったロッカースペースの手前にレザーチェアの並ぶ洗練されたロッカールームについて、『The Athletic』のジョシュ・ロビンスは「これほど素敵なロッカールームは見たことがない」とコメント。
施設内には、フィジカルトレーニング用のジムや、映画館顔負けのビデオミーティングルームのほか、選手やチームスタッフが食事をするファミリースペースや、オーランドのダウンタウンを一望できる屋外パティオも併設。トレーニング以外の設備も充実している。
Here's one final set of photos from the Magic's new practice facility: of their family room, where players and team staff will eat. The final photo is of their outdoor patio, which faces downtown Orlando. pic.twitter.com/P5QpJCYvXH
— Josh Robbins (@JoshuaBRobbins) August 31, 2022
マジックのバスケットボール・オペレーションの代表を務めるジェフ・ウェルトマン氏は、今回のアップグレードが球団に大きな利益をもたらすと予見している。
「NBA球団にとって、練習施設は軍拡競争のような位置付けにあります。我々は(オーナーの)デボスファミリーとアドベントヘルスのサポートに大変感謝しております」。
「この練習施設はゲームチェンジャーであり、この投資は私たちがいかに選手の健康や、選手の潜在能力を引き出すためのプラットフォームづくりに尽力しているかの証明です。さらに、この施設は次の所属先を検討しているフリーエージェントの選手が我々を検討するうえで、大きな手助けとなるでしょう」。
マジックはコール・アンソニー、ジェイレン・サッグス、フランツ・バグナー、パオロ・バンケロなど充実したヤングコアを擁している。もし、ここにFAから経験豊富なベテラン選手が加われば、チャンピオンリングへの距離は年々縮まることだろう。
文=Meiji
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