1月2日（現地時間1日）、ワシントン・ウィザーズがミルウォーキー・バックスに118－95で快勝し、5連勝を飾った。試合後の選手やヘッドコーチのインタビュー模様を、クラブ公式Twitterが動画で伝えている。

　この試合でゲームハイの26得点に加え、4リバウンド3アシスト1スティールと躍動した八村塁は、試合後のヒーローインタビューで「日本からたくさんのファンがあなたを見に来ていますがいかがですか？」と問われると、「すごくうれしいです。たくさんお金をかけて見に来てくれているわけだし、愛が伝わります」と日本のファンへ感謝を伝えた。

　八村は右足首の負傷により16試合を欠場していたが、復帰後は調子を上げている。復帰戦こそ7得点にとどまったが、その後は21得点、14得点、30得点、16得点と続き、今日の試合でも26得点。直近5試合では平均21.4得点とベンチから爆発力を発揮しており、ウィザーズが5連勝を収める原動力となっている。

　ロッカールームでのインタビューで八村は、「離脱中はベンチからずっと試合を見ていたけど、いろいろ勉強になりました。いつどういう場面でより積極的になるべきなのか、プレーメークに徹する場面や、得点に徹する場面など、映像もたくさん見てきているので、いろんなことが噛み合っているのだと思います」と好調の要因を語っており、試合に出られない期間もしっかりと成長につなげたようだ。

　また、プレーの積極性に関して聞かれると、八村は得点面だけでなく、リバウンドにも積極的に取り組んでいると語った。「リバウンドがしっかり取れれば、そこからトランジションで得点できるし、プレーメークもできます。そういうことが今はしっかりできているのだと思います」。

　この試合でキャリア2度目のトリプルダブルを達成したカイル・クーズマは、復帰後の八村について「いつも以上に高確率でシュートを決めていて、チームに欠かせない活躍だ。チームが10連敗をしたときは、ベンチからの得点が安定していなかったけど、彼とデロン（・ライト）が復帰したことはチームにとってすごく大きい」とその活躍ぶりを称賛した。

　さらに、ウェス・アンセルドJr.HCは、「塁は今日素晴らしかった。引き続き積極的に正しい姿勢でプレーしている。しっかり縦に攻めているし、いいシュートを選んで効率良く得点している。ベンチにそういうパンチ力があることは大きい。クロージングラインナップでも使えるし、彼はチームに安定性をもたらしてくれる欠かせない存在だ」と話し、八村は重要なシックスマンとしてベンチからチームを支える存在となっている。

　17勝21敗と負け越してはいるが、エースのブラッドリー・ビールが不在のなか、上昇気流に乗っているウィザーズ。次戦は4日、再びアウェーで強豪バックスと激突する。