2021.08.09

女子アメリカ代表のバードが日本代表について「最大級の敬意を表します」

戦友としてともに喜びを分かちあうトーラジ(左)とバード(右)[写真]=Getty Images
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アメリカ代表の大ベテラン、バードとトーラジが日本について言及

 8月8日、東京オリンピック バスケットボール女子の決勝戦が行われ、日本代表は大会7連覇を目指すアメリカ代表と対戦。初の決勝進出、この勢いのまま金メダル獲得が期待されたが、アメリカのスティールやブロックショットなどのアグレッシブなディフェンスに苦戦。試合を通してアメリカに主導権を握られ続け、最終的に75-90で破れた。

 だがそれでもアメリカの厳しい守備をかいくぐって、3ポイントシュートやブロックをかわすレイアップを沈めるなど、数々のハイライトシーンを残したのも事実。最後まで全力で戦い抜き、日本のバスケットボール史上初となる国際大会で銀メダルという快挙を達成した。

 この結果に多くの日本人が感動と喜びを抱くなか、対戦したアメリカの選手が日本について言及したそうだ。『USA Today』によれば、今大会は個人として五輪5連覇を成し遂げた大ベテランのスー・バードが、以下のようなコメントを残している。

「日本がしっかりと自分たちのバスケットをしていることは、私たちもわかっていました。あのチームに最大級の敬意を表します。もしわずかでも集中を欠いて、また試合前の準備を怠っていたら、私たちは負けていたかもしれません」

 また『The New York Times』によれば、同じく五輪5連覇を達成したダイアナ・トーラジが、「このアリーナに、3万人の日本のファンがいなかったことは幸運でした。もし彼らが駆けつけて、日本への応援があったら、きっと試合の内容は違っていたと思います」と、語ったそうだ。『the japan times』では「(決勝戦に挑むうえで)私たちは今大会の日本のすべての試合をチェックしました」とも述べており、徹底的に日本のスタイルを分析していたことがうかがえた。

 今回は母国開催となった東京オリンピックで、歴史的快挙を成し遂げたバスケットボール女子日本代表。惜しくも決勝の舞台ではアメリカ代表に破れたが、その偉大な世界王者から最大級の称賛とリスペクトを受け取ることができた。この経験を糧に、きっと日本はさらに世界レベルのチームへと成長してくれることだろう。