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8月8日、東京オリンピック バスケットボール女子の決勝戦が行われ、アメリカ代表は日本代表と対戦。オリンピック7連覇まであと1勝と迫ったアメリカは、前半から試合のペースをつかむ。パスワークから得点をし、スティールやブロックショットで日本の攻撃を止めるなど、終始試合の主導権を握り続けた。終盤までリードを維持したアメリカが、最終的に90-75で見事に大会7連覇を達成している。
このゲームを通して、チームとしては28アシストを記録し、さらにブロックの数では12-0と日本を圧倒したアメリカ。力強いインサイドプレーやジャンプシュートなどの素晴らしい個人技もあったが、チームプレーも輝いており、世界に対して絶対的なチャンピオンであることを証明した。またこの決勝では、ブリトニー・グリナーが30得点5リバウンド、アジャ・ウィルソンが19得点7リバウンド5ブロック、ブレアナ・ステュアートが14得点14リバウンドを記録した。
若い主力選手たちが活躍したなか、大ベテランであるスー・バードが試合後にコメントを残した。2004年のアテネオリンピックから五輪大会に出場し、今大会で個人としては5連覇という偉業を成し遂げたが、それには2004年からともにオリンピックを戦ってきたダイアナ・トーラジの存在が大きかったことを語っている。
「彼女がいなければ、このようなエンディングを迎えることはできていなかったと思う」と、つづるバード。「それにこの偉業を達成するうえで、彼女ではないほかの誰かと成し遂げるだなんて考えられなかったと思う。本当にありがとう」と、トーラジへ思いをつづってみせた。
現在はWNBAのシアトル・ストームに所属し、国際大会での活躍に加えて、リーグでも4回の優勝など数々の実績を誇るバード。40歳と選手としてはキャリア晩年であり、大会期間中は「この東京オリンピックが最後の五輪になる」と述べていたために、最後は戦友トーラジと有終の美をかざることになった。