2021.08.07

試合ごとに調子を上げてきた宮澤夕貴「ここはまだ通過点。金メダルを獲りたいです」

宮澤はメダル獲得を喜びながらも「まだまだ通過点」と気を引き締める [写真]=Getty Images
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 8月6日、東京オリンピック5人制バスケットボールは女子準決勝が行われ、日本代表は87−71でフランス代表に勝利し決勝進出を決めた。また同時にメダル獲得が確定して、バスケットボール競技として男女通じて初めてメダルをもたらすことになった。

 重い立ち上がりを切り裂くように宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ)の3ポイントシュートがリングを射抜いた。宮澤は赤穂ひまわり(デンソーアイリス)に次ぐ14得点を挙げるだけでなく、その赤穂とともに7リバウンドをマーク。不利が予想されていたリバウンド争いで日本が36本に対してフランスの33本を上回る数字を残したが、これが勝因としても大きな位置を占めるだけに、宮澤の貢献度は高かったと言えるだろう。

 その宮澤の試合後のコメントを日本バスケットボール協会が掲載している。

「今日は自信を持って入れましたし、もちろん日本のバスケットを出せば絶対に勝てることは信じていました。でも、フランスも調子を上げてきていたので、開幕戦で勝利したことは忘れてゼロから準備してきましたし、油断などは絶対にありませんでした。みんなが自信を持って戦ったことがこの勝利につながったと思います」と宮澤は振り返る。

 準決勝での勝利でメダルが確定した。「本当にうれしいですが、まだ実感がわいていないです。それは、全員で金メダルを目標にしているから、ここはまだ通過点だからだと思います。金か銀のメダルが確定したことはすごくうれしいです」と、宮澤は最上の色のメダルを目指している。

 そして「金メダルを獲りたいです。試合を重ねるごとに良いチームになっていますし、チームの全員がそう思っています。あとは自信を持って、楽しんで日本のバスケを表現するだけです」とチームの成長を感じつつ、それが決勝戦に向けての手応えであることを語った。

 宮澤はここまで予選を含めた5試合での合計で、3ポイントシュートの試投数(42本)と成功数(19本)が参加選手中トップに立った。大会までは右肩の故障でなかなか調子が上がらなかったが、ここに来てパフォーマンスは確実に上がっている。もちろん、決勝戦でも活躍が期待される。

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