2016.09.23

日本代表の小野らタレント豊富な千葉が160センチ志村を中心とした仙台を迎え撃つ

 昨季、日本バスケ界初の年間観客動員10万人を達成した千葉ジェッツが、そのホームに仙台を迎え撃つ。新リーグ開幕とあって、多くのブースターが駆けつけるのは間違いない。

 チームの要は日本代表の小野龍猛。198センチの長身ながら3ポイントを得意とし、ミスマッチを突いてポストアップからも得点を重ねる。対照的に167センチと小柄な富樫勇樹は、相手を一気に抜き去るドライブが持ち味。この2人に、帰化選手として移籍してきたマイケル パーカーのオールラウンドな得点力が加わり、ツボにハマった時のオフェンス力はリーグでも屈指だろう。荒尾岳西村文男も、チームに流れを引き寄せるキーマンだ。

 対する仙台89ERSも、B1参戦へしっかりと準備してきた。ディフェンス面での貢献が期待される熊谷宜之と、帰化選手の坂本ジェイが加入。日本のバスケットを熟知し、206センチのサイズでパーカーのような選手にも対抗できる坂本がいることは心強い。そして、160センチながら強烈なキャプテンシーでチームを引っ張る志村雄彦は、このチームの魂と言っていい。

 このカードは千葉の大野篤史と仙台の間橋健生という、ともに代行の経験はあるが、正式なHCとしては新人同士の対決となる。互いの戦術も選手起用も予測できない部分が多いはずだ。選手のプレー同様、HCの采配にも注目したい。

文=吉川哲彦

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