2016.11.04

富山は新外国人ガルシアがカンフル剤に、SR渋谷はブラウンが古巣相手に躍動できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

開幕戦で勝利した新潟アルビレックスBBに2戦連続で敗れ、富山グラウジーズの連敗は11まで伸びた。新潟戦は得点源の2人以外にもバランス良く得点を重ねられた上、オフェンス面でも2戦目は軸である2人が止められ、2ケタ得点を挙げた選手はゼロ。前々節の川崎ブレイブサンダース戦で見せた光明は、またその輝きを失ってしまった。

 

期待が掛かるのはやはり、緊急補強したエンジェル・ガルシア。209センチながら3ポイントを得意とするビッグマンだ。以前在籍した当時とはメンバーが大幅に入れ替わっており、一刻も早くチームメートの特徴をつかむ必要があるが、生活環境にはすぐに慣れるはず。コンディションさえ整えば、チームのカンフル剤になるだろう。

 

対照的に、外国人の補強が遅れているサンロッカーズ渋谷。前節はそのサイズの不安を露呈する結果となった。もっとも、ガード陣は伊藤駿が好調をキープし、ケガで欠場したベンドラメ礼生の穴も清水太志郎がカバーした。あとは攻守両面でアールティー・グインの負担をいかに減らせるか。193センチながら、高い身体能力と強じんなフィジカルを武器にゴール下で躍動するアイラ・ブラウンは、かつてのホームでさらに気合満点のプレーを見せるに違いない。

 

文=吉川哲彦

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