2016.12.02

地区首位同士の激突、攻守隙なしの栃木に、三河はバリエーションに富んだ攻撃で対抗

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 オーバーカンファレンスゲームの最初の節で、いきなり地区首位同士の激突という注目カード。よりハイレベルな激戦になることは間違いない。

 栃木ブレックスは第10節が3月に組みこまれており、先週末は試合がなかった。タイトなスケジュールに追われた他チームをよそに、休養十分で今節に臨むことができるが、試合勘を維持しにくいというデメリットもある。前々節の千葉ジェッツ戦は69得点に抑えこまれて敗戦。試合勘を戻し、チームオフェンスを機能させることができるか。

 シーホース三河の前節は、前々節から中1日という強行軍をものともせず、初戦は6人が2ケタ得点の100点ゲーム。中でも桜木ジェイアールが19得点16リバウンド6アシストとフル回転し、翌日も20得点で連勝に貢献した。40歳のベテランであり、チーム在籍歴も一番長い桜木は、もはやチームの屋台骨そのものと言っていい。

 前節の戦いからあえて三河の課題を見出すと、2戦とも90近くに上った失点数が挙げられる。平均得点、平均失点ともにリーグ1位の栃木を倒すには、堅いディフェンスと強力なオフェンスの両方が求められる。得意のハーフコートオフェンスだけでなく、堅守速攻も必要になるだろう。

文=吉川哲彦

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