2018.03.30

川崎ブレイブサンダース、アルバルク東京に敗れ悔しい連敗…北卓也HC「いいきっかけ」

ニック・ファジーカスは22得点を挙げたが、本来の得点力を発揮できず[写真]=B.LEAGUE
バスケ情報専門サイト

 3月30日、Bリーグ第26節第1戦が川崎市とどろきアリーナで開催され、東地区3位の川崎ブレイブサンダースと同地区首位のアルバルク東京が激突。ともに前節から中1日という過密スケジュールの中、いかに普段どおりのパフォーマンスができるかも重要となった一戦は、アウェイのA東京に軍配が上がった。

 先にリズムをつかんだのはA東京。菊地祥平がフィジカルを活かしたドライブインで先制点を挙げると、2点リードで迎えた開始3分42秒からアレックス・カークのバスケットカウント、田中大貴の連続得点で4-11と抜けだす。対する川崎は辻直人が序盤で2ファウル、ニック・ファジーカスがターンオーバーを連発するなどでスコアが伸びない。終盤は藤井祐眞の3ポイント、ジョシュ・デービスが獲得した4本のフリースローを決めてつなぐも、田中のジャンプショットを止められず第1クォーターで6点ビハインドを背負った。

 第2クォーター序盤は、功を奏したゾーンディフェンスで相手を抑えこみ、その間に3連続得点を奪って逆転に成功。しかし、コートへ戻った田中、菊地にすぐさま返されると、残り2分9秒から連続8失点を喫し、30-38で前半を終えた。

アウトサイドを中心に計16得点の田中大貴は、7アシストも記録[写真]=B.LEAGUE

 点差を詰めたい川崎だったが、第3クォーターに入っても田中、竹内譲次の連続3ポイント、カークのインサイドでじわじわと離され、残り4分時点には18点差がついた。辻の3ポイントも打たされる形となり、フリースローで得点するのがやっとの状態。終了間際に辻のアシストから野本建吾がバスケットカウントをマークしたが、46-60で終えた。

 最終クォーターはファジーカスの得点で先制すると、必死のディフェンスで相手のミスを誘い、開始2分間で10点差まで戻す。その後は篠山竜青のファウルトラブル、A東京も安藤誓哉が決め返して流れを食い止められるが、試合終了残り5分に辻の3ポイントが飛び出すと、同3分16秒には藤井が3本のフリースローを決めて64-69まで詰め寄る。しかし、直後にジャワッド・ウィリアムズの2本のフリースローと3ポイントで9点差に。同1分3秒、是が非でも決めたかったファジーカスのジャンプショットはカークのブロックショットに阻まれ、最終スコア71-80でタイムアップ。

藤井祐眞は3本の3ポイントを沈めA東京を苦しめた[写真]=B.LEAGUE

 試合を制したA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「今日も厳しいタフなゲームだったが、最後まで諦めず、粘り強く戦ってくれた」と選手たちを称え、「辻、ファジーカスを筆頭に相手の攻撃をいかに抑えらえるかが重要だった。1対1のディフェンスだけでなく、チームとしてのディフェンスも機能した」と、第4クォーターを除き、各クォーターを10点台にとどめたディフェンスに合格点を与えた。

 一方、敗れた川崎は前節の千葉ジェッツ戦を含め2連敗となった。しかし、北卓也HCは「残念ですが、さすが東地区1位のチームだなと。水曜と今日負けましたけど、いいきっかけをくれた敗戦だと思います」と前向きに捉える。

「『チームとはなんぞや?』それを改善しないとチームは上向かないと思いますし、それを考えさせてくれました」。チームの立て直しを図る指揮官は「明日、絶対良くなります」と第2戦での巻き返しを誓った。

【試合結果】
川崎ブレイブサンダース 71-80 アルバルク東京(@川崎市とどろきアリーナ)
川 崎|15|15|16|25|=71
A東京|21|17|22|20|=80

文=小沼克年

この試合の他の記事

BASKETBALLKING VIDEO