2019.11.08

サンロッカーズ渋谷は勢いに乗るチャンス、新潟アルビレックスBBは相手の3Pに要注意

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

サンロッカーズ渋谷vs新潟アルビレックスBB(@青山学院記念館)
第1戦:11月9日17時5分、第2戦:11月10日14時5分

 サンロッカーズ渋谷の快進撃は、11月に入っても止まる気配を見せない。シーホース三河との戦いに臨んだ前節は、1戦目が前々節2戦目の91得点を上回る104得点を挙げた。チャールズ・ジャクソンがインサイドで力強さを発揮して23得点11リバウンドをマークし、外からは田渡修人が3本の3ポイントをすべて決めるなど11得点。山内盛久の8アシストを筆頭に計29アシストとオフェンスの歯車がかみ合った。2戦目は第1クォーターに29失点と苦しみながらも後半にライアン・ケリーの3ポイントなどで巻き返し、第4クォーター中盤からは一進一退の攻防に突入。1点を追う残り13秒からのオフェンスで石井講祐がブザービーター3ポイントを沈めての決着となった。再び東地区首位に立ち、今節と次節はホームでさらに勢いに乗るチャンスだ。

 新潟アルビレックスBBとしては、11月は名誉挽回の月にしたいところ。その先陣となった名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は、1戦目で第4クォーターに冷や汗をかきながらも1点差で逃げきると、2戦目は五十嵐圭のB1通算2000得点達成に華を添える快勝。3ポイント4本を決めた五十嵐の他に上江田勇樹も14得点を挙げ、今村佳太は2戦連続の2ケタ得点と、故障で欠場した柏木真介の穴を感じさせなかった。名古屋Dを西地区首位から引きずり下ろしたことは、自信を取り戻すきっかけになるはずだ。

 新潟は不調だった3ポイントが少しずつ上向いてきている状態だが、今節は逆にディフェンス面で、リーグ2位の成功率を誇るSR渋谷の3ポイントをいかに止めるかという命題に直面する。安定感のある石井に加えて田渡やケリー、ベンドラメ礼生と警戒すべき選手が多く、3ポイントラインの守り方に工夫が求められる。また、昨季新潟でプレーした渡辺竜之佑も、出場時間は1試合平均約12分ながら要所で攻守にいい働きを見せている。相手を波に乗せないよう、その存在感を消すことも重要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
関野剛平
セバスチャン・サイズ
ファイサンバ
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
杉浦佑成
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
田渡修人

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン

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