2025.04.22

驚異のFG成功率78.9%…クリッパーズのレナードがナゲッツとの第2戦で39得点の大暴れ

第2戦で殊勲の働きを見せたレナード(左)[写真]=Getty Images
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■第1戦の惜敗から見事挽回したクリッパーズがシリーズ初勝利

 4月22日(現地時間21日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズが、敵地ボール・アリーナでデンバー・ナゲッツとの「NBAプレーオフ2025」ファーストラウンド第2戦に臨んだ。

 両チームによる20日のシリーズ初戦は延長にもつれる激戦の末、ナゲッツが112-110で辛勝。クリッパーズは計20本のターンオーバーを記録し、カワイ・レナードは22得点こそ奪うもプレーオフワーストの7ターンオーバーを喫していた。

第1戦で7ターンオーバーをしてしまったレナード[写真]=Getty Images

 そうして迎えた22日の第2戦は、終始8点差以内の展開で同点12度、リードチェンジ18度を記録する激戦となる中、アウェーのクリッパーズが105-102でモノにし、シリーズ戦績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 クリッパーズではジェームズ・ハーデンが18得点7アシスト2ブロック、イビツァ・ズバッツが16得点12リバウンド4アシスト、ノーマン・パウエルが13得点3アシスト3スティールを残し、初戦のお返しとばかりにナゲッツから20本のターンオーバーを誘発。

 そしてこの試合で最も輝いていたのがレナード。序盤からターンアラウンドジャンパーやトランジションの3ポイントシュートを沈めていき、味方の長距離砲や2メンゲームからレイアップをアシスト。

 その後もクロスオーバードリブルで相手を揺さぶってプルアップジャンパーを突き刺し、ロングレンジジャンパーも成功させると、前半終了のブザーと同時に3ポイントも決め切った。

 後半に入ってからもレナードは超高性能なマシンとなってペイントエリアからキャッチ&シュート、ステップバックで相手をかわして3ポイント、タフなフェイダウェイジャンパーも放り込んだ。

 1点リードで迎えた残り54.5秒には右ウイングからプルアップジャンパーを仕留めて3点リードへ導き、37.1秒には貴重なスティール、さらには最終盤にニコラ・ヨキッチが放った3ポイントを抑える好守も光った。

 この日レナードは39分1秒のプレータイムでゲームハイの39得点に3リバウンド5アシスト2スティール1ブロックに1ターンオーバーと大車輪の働きで勝利に貢献。しかもフィールドゴール成功率78.9パーセント(15/19)と驚異的な確率で点を奪い続けた。

 クリッパーズ加入後、プレーオフ通算15回目の30得点超えとなったレナードは、フランチャイズ史上最多回数に到達。プレーオフの1試合で、39得点超えでフィールドゴール成功率78.9パーセント以上を残したNBA史上5人目の選手に。

 また、『StatMuse』によると、レナードはプレーオフで1試合にフィールドゴール成功率75.0パーセント以上で30得点超えを記録したのは4回目。ウイングの選手ながら、ペイントエリアを主戦場にするセンターのカリーム・アブドゥル・ジャバー、シャキール・オニール(いずれも元ロサンゼルス・レイカーズほか/4回)に並ぶ快記録も残した。

 ナゲッツとクリッパーズによるシリーズはここまで1勝1敗のタイ。しかも2戦とも3点差以内で決着していることから、25日の第3戦以降も白熱したゲームが展開されることになりそうだ。

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