2019.11.08

大阪エヴェッサvs横浜ビー・コルセアーズの一戦はフリースローが勝敗の分かれ目

大阪エヴェッサvs横浜ビー・コルセアーズ(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:11月9日15時5分、第2戦:11月10日15時5分

 連敗のトンネルに入りこんだ三遠ネオフェニックスを相手に、大阪エヴェッサは危なげなく連勝を飾った。1戦目ではジョシュ・ハレルソンが32得点を挙げれば、伊藤達哉も15得点8アシストと縦横無尽の活躍。2戦目は前半こそ3点リードを許したものの、後半はハレルソンとショーン・オマラがインサイドを支配し、外からはこの試合8本中6本を炸裂させた合田怜の3ポイントで一気に突き放した。アイラ・ブラウンは1戦目で3得点のみながら9リバウンド5アシスト、2戦目は9得点8リバウンド8アシストと、ここ数試合はリバウンドの安定感に加えてアシストが増えている。

 大阪が今節ホームに迎え撃つのは横浜ビー・コルセアーズ。前々節の連敗で再び黒星先行となった横浜は、前節1戦目も滋賀レイクスターズに敗れて3連敗。出だしのハイペースな点の取り合いから徐々にスローダウンする中、オフェンスリバウンドを16本奪いながらも決定力を欠いてしまった。しかし2戦目はアキ・チェンバースが23得点8リバウンドでチームを引っ張り、守っては第4クォーターの9失点を含む58失点とディフェンスでも成果を挙げてリベンジ。田渡凌がコンディションの問題を抱える中、代わってスターターに名を連ねた生原秀将が鋭いドライブで得点とアシストを伸ばし、秋山皓太も1戦目で20得点を叩きだすなど、新たに加わった2人の躍動は期待以上だ。

 この顔合わせはフリースローが勝敗の分かれ目になりそうだ。ともにその成功率は65パーセント前後にとどまり、大阪はリーグで4番目、横浜は3番目という低さ。大阪はファウル数が少ないため、横浜としてはインサイドの外国籍選手だけでなく日本人選手も積極的にアタックして被ファウル数を増やしたい。ディフェンスでは、大阪の速攻に対してファウルがかさまないように注意が必要。今季はポイントガードに密着マークしている橋本尚明が、チームのテンポを上げる伊藤をうまく守りたい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ
ジョシュ・ハレルソン

・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
橋本尚明
レジナルド・ベクトン
ホール百音アレックス
アキ・チェンバース
ハンター・コート
ジョルジー・ゴロマン
牧全
田渡凌
秋山皓太
竹田謙
エドワード・モリス
ジェイソン・ウォッシュバーン
生原秀将
小原翼

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