2024.12.28
『SoftBank ウインターカップ2024 令和6年度 第77回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の女子決勝戦へ勝ち進んだのは、京都府代表の京都精華学園高校(京都府)と熊本県代表の慶誠高校。3年連続決勝進出を果たした京都精華学園は3連覇、慶誠は勝てば県勢初の日本一を獲得する。
2年連続で第1シードから登場した京都精華学園は、初戦の県立山形中央高校(山形県)、3回戦の聖カタリナ学園高校(愛媛県)に快勝を収め順調なスタートを切った。しかし、続く準々決勝ではインターハイベスト8に入った鵬学園高校(石川県)に3点差の辛勝。迎えた準決勝も最後まで白熱した展開となったが、初の全国4強進出を果たした精華女子高校(福岡県)を72-70で退けて4年連続となる決勝進出を決めた。
キャプテンの林は、「今年のチームはベンチメンバーも含めた全員バスケットを心掛けています」とチームの強みを話し、決勝戦へ向けては「泣いても笑っても最後の試合になるので、ベンチ外のメンバーも、ベンチメンバーも、スタートの5人も、全員が日本一になるという気持ちが大きい方が勝つと思うので、全員バスケットで戦っていきたいと思います」と意気込みを述べた。
対する慶誠は、1年生の頃から主力としてプレーしてきたポイントガードの岸希、パワーフォワードのロー ジョバ(ともに3年)を中心にウインターカップでは県勢初の決勝まで辿り着いた。今夏のインターハイはベスト8。今大会は1回戦から和歌山信愛高校(和歌山県)と7点差の試合を競り勝ち、2回戦で仙台大学附属明成高校(宮城県)、3回戦で昌平高校(埼玉県)から勝利。山場となった準々決勝では、昨年の準優勝校で第2シードの岐阜女子高校(岐阜県)を62-57で撃破し下馬評を覆した。
京都精華学園は大会3連覇だけでなく、2年連続となるインターハイ、U18日清食品トップリーグ、ウインターカップの3冠獲得に王手をかけた。しかし、今年のU18日清食品トップリーグで唯一敗れた相手が慶誠。最も注目すべきは京都精華学園のユサフ ボランレ アイシャット(3年)と慶誠のジョバによるインサイドの攻防だが、いかに周りの4人が存在感を示せるかどうかが勝敗を左右するだろう。運命の一戦は、12月28日11時ティップオフだ。
取材・文=小沼克年
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