2019.12.25

スカパー!YouTubeで渡邉拓馬がBリーグ前半戦を徹底解説!“複数のチャンスを同時に作り出す”3メンモーションに注目

バスケ情報専門サイト

 12月22日、スカパー!YouTubeチャンネルとスカパー!Bリーグ公式Twitterで『【激論】B.LEAGUE 前半戦を徹底検証!麒麟 田村裕、元日本代表 渡邉拓馬、関根ささらが熱く語ります!』が配信された。番組では元日本代表の渡邉拓馬がバスケ好き芸人と知られる麒麟の田村裕、関根ささら(放課後プリンセス)を相手に、レギュラーシーズンの約1/3を終えたBリーグ前半戦の振り返りと、オフェンス戦術“3メンモーション”について詳しく解説した。

 渡邉がBリーグ前半戦の注目チームとして挙げたのは、20勝3敗でリーグ全体トップの勝率を誇る川崎ブレイブサンダース。渡邉は「選手層が厚くなって競り負けないようになったのと、『同じミスを繰り返さない』という強いチームの鉄則が守られている」と語り、田村が「数年前の(NBA)ゴールデンステイト・ウォリアーズのような驚異的な成績を残す可能性がある」と、2016年に歴代最高勝率を記録したチームになぞらえて好調ぶりを讃えた。また、田村は15勝7敗で西地区首位を走る大阪エヴェッサにも言及。「(12月21日、22日に)強敵のサンロッカーズ渋谷に2連勝するとは相当状態が良い」と地元クラブのを喜ぶと、渡邉も「伊藤(達哉)選手とアイラ・ブラウン選手がうまく合わせられるようになってきている」と、新加入選手のフィットを躍進の要因に挙げた。

 また、田村が『田村裕のMIP』として、ここまで最も印象に残った選手に熊谷尚也を選出。「中堅になってプレーが熟練してきた。栃木(現・宇都宮ブレックス)、大阪と色々なチームでプレーしたことが、周りと合わせながら思い切ってプレーできる要因になってるんちゃうかな。まだまだ成長できると思う」と、ドライブ、スリーポイント、ダンクなど、多彩な攻撃パターンでチームに貢献する熊谷の活躍を称賛した。

 熊谷がゲームMVPに輝いた12月8日の琉球ゴールデンキングス戦を現地とどろきアリーナで観戦した関根は、「ベンチスタートでしたが、コートに入ると積極的にアタックを仕掛ける姿勢が素晴らしかったですし、速攻、スリーポイントシュートのどちらでも得点できるのに驚きました」と、熊谷の印象を語った。また、アルバルク東京ファンとしても知られる関根は、自身のMIPとして田中大貴の名前を挙げ、「安定感がある選手なので、コートインしたときの安心感がスゴい。ポイントガードを務めたりと複数のポジションもこなせるし、勝負どころで必ず得点してくれる」とファンならではの目線でその魅力を熱く語った。

『知っておくともっとBリーグが楽しくなるバスケ戦術』と題した番組後半で渡邉が選んだのは「3メンモーション」。宇都宮ブレックスアルバルク東京のプレー映像や戦術ボードを活用し、『世界的なトレンドになっている』というオフェンス戦術のポイントを紹介した。

 渡邉は3メンモーションを“複数のチャンスを同時に作り出すプレー”と語る。プレーの特徴として『コート上で味方が3対2に分かれている』『ディフェンスの動きを読んで、相手との駆け引きで次のプレーを決める』『選手個々が判断し、常によりよい状態のオープンショットを作り出す』ことを挙げ、「一番高度ではあるが、オフェンスのリズムが生まれ、どの選手にも得点のチャンスがある」と、その効果を丁寧に解説した。

 また、このオフェンスパターン時に多用される“ハンドオフ”についても触れ、「味方の近くを通りながら手渡しでパスすることでスクリーンにもなり、相手のディフェンスを少しでもずらすことができる。そこでできた“ズレ”がその先のプレーで大きなノーマークを作ることにつながる」と現代バスケットボールのトレンドとして説明し、田村、関根はプロの細かな駆け引きやプレーの組み立てに驚きの声を上げた。

『【激論】B.LEAGUE 2019-20シーズン開幕節を徹底検証!麒麟 田村裕、元日本代表 渡邉拓馬が熱く語ります!』はスカパー!公式YouTubeチャンネルでアーカイブ視聴が可能となっている。

B1の関連記事