2020.03.09

【B1各クラブ現状チェック】レジェンドへのはなむけに一つでも多くの白星を〜レバンガ北海道

13勝26敗で東地区最下位に沈む北海道[写真]=B.LEAGUE
2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

リーグ再開を待ちわびるファン・ブースターのために、B1リーグ18クラブの現状をチェックする企画がスタート! “Bリーグ・ロス”の皆さんがお気に入りのクラブの現状を把握して、今後の展望をイメージしてもらえれば幸甚だ。第5回はレバンガ北海道。トピックの多いシーズンをいかにして締めくくるか。

文=吉川哲彦

課題は外国籍選手への依存

平均23.2得点を挙げているカミングス[写真]=B.LEAGUE


 昨季はレギュラーシーズンを22連敗で締めながらも、残留プレーオフの土壇場で劣勢をひっくり返し、B1残留を勝ち取ったレバンガ北海道。今季はアウトサイドにマーキース・カミングス、インサイドにケネディ・ミークスという強力な軸を置き、帰化選手のファイ・パプ月瑠も加えて臨むと、開幕4連勝と上々のスタートを切った。11月には4連敗もあったが、それを止めたのはBリーグになって以降21戦全敗だった千葉ジェッツ戦。さらにはその直後の天皇杯2次ラウンドでも大会3連覇中の千葉を再び撃破し、波に乗るかと思われた。

 しかし、カミングスとミークスの得点力に頼る傾向が出てしまい、ディフェンスの良い相手になると思うように得点を伸ばせない。ハイスコアな展開でも接戦を勝ちきれないことが多く、シーズン中盤には1月の7戦全敗を含む10連敗を喫してしまった。現時点では13勝26敗で東地区最下位。10勝止まりに終わった昨季の成績はすでに上回っているが、首の皮一枚で残留プレーオフ圏を逃れている状態だ。

 シーズン終盤にクリアすべき課題は、やはり外国籍選手依存からの脱却。中野司がシューターとして頭角を現し、内田旦人も成長の跡を見せてはいるが、日本人選手の出場時間は偏り気味で、個々の持ち味を活かしきれていない感がある。かつては総得点に占める日本人選手の割合の高さが売りだったことを考えれば、少なくともオフェンス面で日本人選手が活きる形を構築できる素地はあるだろう。

改善したい同地区対決の勝率

同地区対決の成績は11月の千葉戦を含め3勝にとどまっている[写真]=B.LEAGUE


 その上で、同地区対決の勝率の低さも改善したいところ。ここまでの13勝のうち10勝が他地区との対戦であり、東地区では前述の千葉の他に秋田ノーザンハピネッツサンロッカーズ渋谷に1つずつ勝ったのみ。残り21試合中15試合を占めている同地区対決の影響が大きいことは言うまでもなく、連戦の節は最低でも1勝1敗に持ちこみ、連敗を避けられるかどうかという点が重要になる。

 1月には地元でオールスターが開催され、27シーズンに及ぶキャリアに終止符を打つ折茂武彦がMVPに輝いた。その一方で、桜井良太の連続試合出場記録が636試合でストップ。そして、松島良豪も28歳の若さで今季限りでの引退を表明した。千葉戦初勝利なども含めて例年よりも一際トピックの多いシーズンとなっているだけに、1つでも多く白星を勝ち取り、3シーズン連続地区最下位を回避してシーズンを締めくくりたい。何よりそれが、コートを去る折茂と松島へのはなむけとなるはずだ。

今季限りで現役を引退する折茂[写真]=B.LEAGUE