9月9日、日本各地でBリーグのプレシーズンゲームが開催。川崎ブレイブサンダースはホームの川崎市とどろきアリーナでアルティーリ千葉と対戦した。

　川崎は藤井祐眞、ニック・ファジーカス、長谷川技に加え、新加入のトーマス・ウィンブッシュ、ロスコ・アレンがスターターを務めた。前半を15点リードで折り返した川崎だったが、後半はA千葉に点差を詰められる展開に。それでも、ファジーカス、アレン、藤井、ウィンブッシュの4選手が2ケタ得点を挙げ、81－76で勝利を飾った。

　川崎はクラブ公式サイトを通じて、ヘッドコーチと選手たちのコメントを発表している。

　佐藤賢次HCは前半はいい時間帯が作れたものの、後半のプレーには反省点が多いと語った。「一番テーマにしていたのはリバウンドの部分ですが、後半で14本くらい多く取られてしまったので、ジョーダン・ヒース選手がいない試合だったとはいえ、優勝するためには絶対に必要なので、チーム全員で改善して成長していかなければならないと思います」。

就任5シーズン目を迎える佐藤HC[写真]=川崎ブレイブサンダース

　川崎にも所属していたA千葉の大塚裕土と熊谷尚也について聞かれると、「試合の最初、彼ら2人にやられてしまったのは予想外でした。HCとしてはやられないように改善しなければならないですが、そういう部分を置いておくとうれしい気持ちもありましたし、川崎を支えてくれた、大きな力を与えてくれたファミリーの一員なのでこれからも活躍してもらいたいと思います」と、元教え子たちへエールを送った。

　また、新加入の野﨑零也と飯田遼の印象については、「昨日はとどろきアリーナでの初めての試合で緊張もあってなかなかリズムに乗れない時間が多かったですが、今日は2人ともアグレッシブにいい特徴を見せてくれていたので本当に良かったですし、これからチーム力が上がっていく良いきっかけになったと思います」と語り、ともに9得点を挙げた2人を労った。

得意の3ポイントで9得点を挙げた飯田[写真]=川崎ブレイブサンダース

　ファイティングイーグルス名古屋から加入した野﨑は、「流れに乗り切れない時間帯もありましたが、少しはチームに貢献できたかと思います。自分の得意としているドライブが何本か出て良かったと思いますが、まだまだ質を上げていかなくてはいけない」と試合を振り返ると、「ディフェンスでは前からプレッシャーをかけたいので、そういった部分を出していきたい」と今後へ向けて力を込めた。

　香川ファイブアローズから加入した飯田はこの試合で3本の3ポイントを沈めたが、「今日は積極的にシュートを打っていこうと思っていたので、前半で5本打つことができたことは良かったです。ただ5本すべて決めることができたと思います。その部分の感覚や試合に入っての慣れはこれから少しずつ出てくると思うので、しっかり自分の仕事ができたらと思います」と語り、自身初のB1でさらなる飛躍を目指す。