2022.04.13

パワハラ問題でBリーグから処分の熊本・西井辰朗社長が辞任すると発表

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 熊本ヴォルターズは13日、選手へのパワハラでBリーグから処分を受けた西井辰朗取締役社長が同日付で辞任すると発表した。住永栄一郎代表取締役会長も6月30日をもって退任するという。

 Bリーグの発表によると、西井氏は昨シーズンケガをしていない選手に対して契約解除をちらつかせ、インジュアリーリストへの登録申請に応じさせたという。昨年秋頃にBリーグへ通報が入り、調査した結果パワーハラスメント行為とインジュアリーリスト制度の不正運用と認定されたため、西井氏にけん責および制裁金150万円、チームの運営会社にけん責および制裁金250万円が科されていた。

 西井氏は発表にあたり、クラブを通じてコメント。「まずはこのような事態になりましたことを、深くお詫び申し上げます。また、被害に遭われた選手に対して心より謝罪致します。裁定の結果については全て受け入れ、真摯に受け止めるとともに、深く反省しております」と謝罪し、「住永会長との話の中で、今季はやり切ってしっかりと引き継いで終わろうとの話をしておりましたが、現状を総合的に判断をして辞任することと致しました」と経緯を語った。

 また、住永会長は「今回の件は私たち経営陣の責任であり、選手やスタッフは全く関係ありません。私が責任を取って、代表取締役を辞任させていただきます」とコメント。そして、「昨日行われたリーグの会見で、ライセンスの条件付き交付という結果になりました。いよいよB1に昇格するとなったとき、組織改革や人事の問題などを総合して考えると、私たちがいるばかりに昇格できない事態が生じるのではないかという懸念も踏まえ、取締役社長の西井も、全役職を辞任します。本当に、大変なことをしてしまった思いで一杯です」と後悔の念を述べた。

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