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12月28日、東京体育館で「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催。大会6日目の第2試合では、安城学園高校(愛知県)と大阪桐蔭高校(大阪府)による女子決勝戦が行われた。
大阪桐蔭は、竹原レイラを中心に攻めようとするも、安城学園が巧みなディフェンスを敷いてきた。ボールを受けようとする際には竹原の前後にディフェンダーを配置したり、ボールを持ってからダブルチームでカバーするなどのディフェンスを遂行。竹原を前半、フィールドゴール6投中1本成功のみの3得点に抑えた。大阪桐蔭は鈴木妃乃が前半だけで3本の3ポイントシュートを決めるなど前半途中まで安城学園からリードを奪う。
しかし、安城学園は千葉暁絵が4本の3ポイントシュートを成功させて12得点、野口さくらもドライブでバスケットカウントを奪うなど12得点を挙げて応戦。第2クォーター途中から逆転し、主導権を握った。前半を終えて、安城学園が38-30とし、大阪桐蔭から8点をリードする。
迎えた後半。大阪桐蔭は開始から約3分、無得点の状況の中、徐々にリードを広げる安城学園。すると大阪桐蔭は永井唯菜が奮起。第3クォーターだけで8得点を記録する活躍を見せて何とか食らい付き、安城学園が55-45の10点差で最終クォーターへ。
第4クォーターに入ると、大阪桐蔭が追い上げる。鈴木が2本の3ポイントシュートを決めるなど56-57と1点差まで詰め寄った。そして残り約2分に竹原の得点で1点差、同1分22秒には鈴木がこの日6本目の3ポイントシュートがヒットし、66-66の同点に追いついた。しかし、そこから両チームとも得点できず、試合は延長へ。
延長で先取点を挙げたのは大阪桐蔭の鈴木だった。しかし、千葉、野口の得点で安城学園が加点し、リードを奪う。そして残り約15秒、 永田舞の3ポイントシュートが決まり、勝負ありかと思われた中、残り約3秒で安城学園の深津がリング下で得点し、試合は2度目の延長に進む。
2度目の延長、安城学園は相澤らが得点する中、残り約2分38秒で竹原が5ファウルとなり退場。しかし、大阪桐蔭の鈴木が8本目の3ポイントシュートを決め、ドライブでも得点して逆転に成功する。ところがその直後に相澤が再び得点し、安城学園が残り約1分20秒で84-83。すると残り50.9秒、鈴木のドライブで千葉をファウルアウトに持ち込み、フリースローを1本決めて84-84の同点となった。直後のオフェンスで痛恨のターンオーバーを犯してしまった安城学園に対し、大阪桐蔭は残り6.7秒に鈴木からのパスを受けた小林明生のリング下が決定打となり、最終スコア86-84で大阪桐蔭が初優勝を決めた。