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7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目選手をピックアップした。
■男子注目選手(5)江原信太朗(3年/実践学園高校/東京都)
4チーム中3チームが2勝1敗で並んだ東京都インターハイ予選の決勝リーグ。結果は、得失点差の末に実践学園高校が東京都1位でインターハイ出場を勝ち取った。同校のエースを務めるのは、3年生の江原信太朗。中学時代には全中連覇を経験し、高校入学後もU16日本代表として「FIBA U16アジア選手権大会」に出場しており、今年の6月にはU20の強化合宿メンバーに名を連ねるなど豊富なキャリアを持っている。
「自分はドライブが得意です」と話す江原は、スピードというよりもフィジカルを活かした力強いドライブで得点を奪い、身体能力も高い。新チームになってからは3ポイントの意識も高くなり、インターハイ予選前に行われた「令和元年度関東高等学校男子バスケットボール大会 兼 第73回関東高等学校バスケットボール選手権大会」では4試合で25本の3ポイントを放った。そのうち計10本を成功させ、同大会優勝後には「(2月の)関東新人戦の時よりも外のシュート確率が上がったので、成長できていると思います」と手応えを述べた。
インターハイへ向けては「止まって1on1をするのではなくて、流れの中で1on1できるようなプレーを増やしていきたいと思います」と課題を口にした江原。東京都1位に加え、関東王者としてインターハイへ臨む実践学園は、第1シードの桜丘高校(愛知県)がいる左上のブロックに入ったが組み合わせは決して悪くない。
江原が内外からの得点力でチームをけん引できれば、「全国ベスト4」という目標も十分可能だ。
写真・文=小沼克年