2023.07.06
スペイン代表の優勝で幕を閉じた『FIBA U19ワールドカップ 2023』。日本代表は八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)らを擁した2017年大会の10位を上回り、史上初のベスト8入り(最終順位8位)を果たした。
大会通算7試合で2勝5敗。最後はアメリカなどの強豪相手に力の差を見せつけられる格好となったが、ジェイコブス晶が得点ランク5位に食い込むなど奮闘。今後の飛躍が期待される選手たちにとっては刺激ある日々となった。
チームを率いたアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチは「世界最高のチームと対戦し、勝つことが難しいのは分かっていました。それでもベスト8に入ったことで素晴らしい成果につなげられました」と今大会を総括。「ボールを共有し、ターンオーバーを少なくし、常に最善のショットを探し、ボックスアウトに懸命に取り組むことを重要視していました。それが達成できたときに、良いバスケができていました」と、チームのパフォーマンスについても評価した。
また、アシスタントコーチ陣は、海外組やプロリーグに所属する選手が代表入りしていたことについても言及し、「日常から世界基準で練習に取り組む選手が増えたことが向上した要因だと考えられます」と説明。優勝したスペインなどの強豪と大会前に練習試合を行ったことで、「今までは世界レベルに面を食らってしまっていた印象がありますが、今回は免疫をつけて大会に臨めたのも良かった」と歴代最高位に辿り着けた要因を分析した。
そんなチームのパフォーマンスを振り返り、コーチ陣が“日本の課題”として挙げたのが、ファンダメンタル(プレーの基礎)、ディフェンスへの取り組み、レフェリーとの基準を合わせていくことの3つ。
マルチネスHCは「3ポイントシュート」を日本の強みとして評価しつつ、「まだまだ改善しなければならないことがたくさんあります」とチームの現状についてコメント。再終戦後のロッカールームでは「短期的、中期的、長期的な視野で、彼らの今後の活躍を祈る」と語り、日本バスケットボール界を背負うスター候補生たちのさらなる成長に期待した。
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